【木田画伯の球界絵日記】甲子園まであと4人…涙のマウンド整備
2015年08月04日 12:05
野球
30度を超える日も多い中で、スタンドはさらに暑く、熱中症になりかけた日もあります。僕は凍ったスポーツドリンクを購入し、それを飲みながら頭や首に当てて冷やして対策をしていました。これから甲子園で観戦される方も注意してください。
僕の仕事は選手を見ることですが、各校の勝敗もやはり気になります。今年も強豪校が思わぬ敗戦をしたり、大逆転などのドラマチックな試合もありました。
そんな試合を見ていて思い出すのが、29年前の自分たちのことです。僕のいた日大明誠は山梨の第2シードとして決勝進出。相手は春の県大会決勝で負けている第1シードの東海大甲府でした。
それでも8回2死まで2点リードと、甲子園まであと4人に迫っていました。しかし、そこから僕が6点を取られて逆転負け。勝っても負けても、試合後はレギュラーメンバーがグラウンド整備をするのが、日大明誠の伝統。泣きながら僕は自分が投げていたマウンドを整備したのが、最後の思い出です。
夢をかなえて甲子園に出場する選手には、甲子園を楽しんでプレーしてほしいし、甲子園に出場できなかった選手も、僕がそうであったように、まだまだこれからも野球を楽しんでほしいと思います。 (日本ハムGM補佐)
◇第68回全国高校野球選手権山梨大会
(86年7月28日 県営小瀬)
東海大甲府 001 001 060―8
日大明誠 102 100 000―4
日大明誠が初回に1点を先制し、追いつかれた直後にも木田の右中間二塁打などで突き放し、序盤で4―1とリード。しかし、8回に東海大甲府が打者10人を送る猛攻で大逆転。木田は7回まで4安打の好投。8回も先頭打者を三邪飛に打ち取ったと思われたが、野手が目測を誤り、そこから連打を浴びた。無死二、三塁で連続三振を奪って2アウトとしたが、その後の右前打で同点、さらに3連続四死球と左越え二塁打を許した。
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