木田画伯「昌さん引退するの寂しい」27年前米国で出会った先輩ねぎらう

2015年10月10日 11:10

野球

木田画伯「昌さん引退するの寂しい」27年前米国で出会った先輩ねぎらう
今季限りで引退した山本昌をねぎらった木田GM補佐
 日本ハム・木田優夫GM補佐(47)による今回の「木田画伯の球界絵日記」は、7日に現役最後の登板を終えたばかりの山本昌投手(50)について。異国の地で初めて会ったのは、もう27年前のこと。数々の偉業を達成した先輩左腕との思い出は尽きることなさそうです。
 ファイターズのレギュラーシーズンが終了しました。先日の札幌ドームでの最終2試合は木佐貫投手、中嶋コーチ兼任捕手の引退試合。2人ともプロ野球で輝かしい球歴を残してきました。本当にお疲れさまでした。

 今年は本当に多くの偉大な選手が引退を発表しています。こんなに一度に偉大な選手が引退した年は、長いプロ野球の歴史でも珍しいのではないでしょうか?その中でも唯一、僕より年上で現役を続けていたドラゴンズの山本昌投手がついに引退を発表されました。

 昌さんと初めて会ったのは、実は日本でなく米国でした。1988年、巨人に在籍していた僕は米国1Aフロリダステイト・リーグに留学したのですが、同じリーグに昌さんも中日から留学していました。

 僕は最多敗を争うほど打たれまくっていたのですが、昌さんは最多勝、防御率1位を争い、リーグのオールスターにも選出されました。

 その後、シーズン中に日本に呼び戻され、すぐに先発ローテーション入りし、日本シリーズでも先発。その後の素晴らしい活躍は皆さんもご存じの通りです。

 昌さんとの因縁はその年だけでなく、翌年、僕が1軍でプロ初先発した試合の相手チームの先発が昌さんでした。その試合で初勝利を挙げた僕は、2回目の先発でも昌さんと投げ合って、勝ち投手になりました。あの一瞬だけ、前年の悔しい思いをぶつけて勝てましたが、それからの対戦では負けっ放しでした。

 ただ、今でもグラウンドで会うと、27年前と同じように優しく声を掛けてくれる昌さんは本当に尊敬している先輩です。その昌さんが引退するのが本当に寂しいし、あのセットポジションが見られないのは本当に残念ですが、これからも違う立場での活躍が楽しみです。(日本ハムGM補佐)

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