木田画伯、開幕日は「球界のお正月」 巨人時代は槙原氏自宅で“儀式”

2017年03月29日 12:30

野球

木田画伯、開幕日は「球界のお正月」 巨人時代は槙原氏自宅で“儀式”
日本ハム・木田優夫GM補佐が描いた槙原寛己氏のイラスト Photo By スポニチ
 日本ハム・木田優夫GM補佐(48)による今回の「木田画伯の球界絵日記」は、開幕日についてです。セ、パ同時開幕となる31日。「球界のお正月」と言われる特別な1日を、かつて巨人での現役時代は槙原寛己氏(53=本紙評論家)の自宅で迎えていました。定番中の定番「タイの尾頭付きとお赤飯」で祝って長いシーズンへ出陣。あのとき以来、儀式から遠ざかっていますが、今も願うのはチームがいい開幕を迎えられることです。
 ◎現役時は緊張感

 今週の金曜日、31日に、いよいよ今年のペナントレースが開幕します。プロ野球選手にとってお正月と言えるのが実は3回ありまして、一つが1月の本当のお正月。二つ目は2月1日のキャンプイン。やはりその年初めてチームのユニホームを着て練習する日は、気持ちが引き締まる思いがします。そして三つ目が開幕戦の日です。オフシーズンの間に準備してきたものをその日から発揮していくわけですから、僕も現役時代は緊張感を持ってその日を迎えていました。

 テレビや新聞などの報道で、開幕戦の日の選手の様子が伝えられることがありますが、やはり特別な日としていろいろな儀式的なことをして球場入りする選手も少なくないと思います。その中でもよく言われるのが、タイの尾頭付きとお赤飯を食べることですが、僕がその1人でした。

 といっても、ずっと独身の僕としては自分で用意していたわけじゃなくて、ジャイアンツ時代に家が近所だった槙原さんの家で、槙原さんの奥さんが用意してくれたものを、槙原家の皆さんと一緒に食べて東京ドームに向かっていました。

 開幕戦に対する考え方は人それぞれで、チームとしても特別な試合だと考えるチームもあれば、長いペナントレースの1試合にすぎないと考えるチームもあると思います。しかし、それは戦い方の話で、開幕戦はやはり監督、コーチ、選手、球団関係者、そしてファンの皆さんにとって特別な日だと思いますし、特別な日でなければいけないんじゃないかと思います。とは言っても、ジャイアンツから移籍した後は、タイやお赤飯を用意するのが面倒くさくて、開幕といっても「普段通りに平常心で球場に入ろう」と自分に言い訳をして過ごしていたのは僕自身です。31日、ファイターズの家族がいる選手、1人暮らしの選手、寮にいる選手がそれぞれどんな気持ちで、どんな準備をして札幌ドームに入ってくるんでしょうか。 (日本ハムGM補佐)

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