巨人V奪回へ“侍Jの頭脳”ヤクルト志田スコアラー招へい検討

2017年11月22日 05:30

野球

巨人V奪回へ“侍Jの頭脳”ヤクルト志田スコアラー招へい検討
志田氏 Photo By スポニチ
 巨人がヤクルト・志田宗大スコアラー(38)の招へいを検討していることが21日、分かった。チームは今季、11年ぶりのBクラスに終わり、来季に向けスコアラー部門を強化する方針を打ち出している。侍ジャパンの頭脳として長く代表チームを支え、分析能力にたけた同スコアラーの加入で、さらに充実を図っていく。
 チームは着々とデータ分析の強化を進めている。今季、リーグ2連覇となった広島には7勝18敗と大きく負け越し。シーズン途中からは田畑一也投手コーチを配置転換して広島専従のスコアラーとしたが、来季は開幕時からセ・リーグ全球団に対して担当制を敷く予定だ。その強化策として「侍の頭脳」である志田スコアラー招へいに動いている。

 志田スコアラーは鹿取義隆GMが投手コーチを務めた15年のプレミア12で侍ジャパンのスコアラーに就任。青学大の先輩にあたる小久保裕紀監督が「分かりやすい分析、伝え方のできる、日本でも一番といえるスコアラー」と話すなど信頼が厚く、選手からも「対戦相手のデータをどうやったら最大限、生かせるのかが分かりやすかった」と声が上がっていた。

 志田スコアラーは日本が初優勝を遂げた「アジアプロ野球チャンピオンシップ2017」でもスコアラーとして他国を分析。稲葉ジャパンを支えた。「スコアラーとは精神安定剤のようなもの」と話すなど、選手個々の性格を把握した上で、ただ詳細なデータ提供だけでなく、安心してプレーできるようにアドバイスを送る点でも定評がある。

 今季バッテリーコーチを務めた村田善則氏がスコアラーに転身するなど、球団は4年ぶりのリーグ優勝に向け他球団の分析に、より一層、力を入れる。また、高性能弾道測定器「トラックマン」の数値を解析する担当を置き、チーム戦術に落とし込むための組織づくりも進める方針だ。

 巨人では樽見金典スコアラーも今年3月のWBCでスコアラーを務めた。才能を結集させて、14年以来のV奪回への態勢を整える。

 ◆志田 宗大(しだ・むねひろ)1979年(昭54)6月16日、岩手県生まれの38歳。仙台育英―青学大を経て、01年ドラフト8巡目でヤクルトに入団。10年限りで現役を引退し、11年からヤクルトのスコアラーに。15年の「プレミア12」から侍ジャパンのスコアラーを務める。座右の銘は「運命を愛し希望に生きる」。

おすすめテーマ

2017年11月22日のニュース

特集

野球のランキング

【楽天】オススメアイテム