木田画伯　吉岡新２軍打撃コーチ、不屈「帝京魂」で若手鍛えて

2017年12月15日 05:45

野球

木田画伯　吉岡新２軍打撃コーチ、不屈「帝京魂」で若手鍛えて — 木田ＧＭ補佐は新任の吉岡２軍打撃コーチに「よろしくお願いします」 Photo By スポニチ

　日本ハム・木田優夫ＧＭ補佐（４９）による今回の「木田画伯の球界絵日記」は、新任の日本ハム・吉岡雄二２軍打撃コーチ（４６）について。８９年夏の甲子園で帝京の４番・エースとして全国制覇した吉岡コーチは、さまざまな苦労を乗り越えてきた情熱家です。不屈の「帝京魂」の持ち主が若手選手たちに、その情熱と経験を伝えてくれることを期待しています。

　先月、吉岡雄二新２軍打撃コーチの就任を発表して、さっそく鎌ケ谷での秋季練習にも参加してもらいました。多くの人が知っていると思いますが、帝京高校で３年生の時に４番・エースで出場した夏の甲子園大会に優勝し、その後ジャイアンツに入り、トレードで移籍した近鉄では近鉄最後の優勝に大きく貢献しました。

　華々しい経歴のほかに、現役時代にはアキレス腱切断を経験し、大変なリハビリを乗り越えたり、野球を諦めきれずメキシコリーグで２年間プレーするなど苦労も重ねてきました。引退後は独立リーグで指導者になり、愛媛で打撃コーチ、富山で監督をしていました。その情熱と経験をファイターズの若い選手に伝えてくれると信じています。

　吉岡コーチと言えば、今では冬の風物詩にもなっている人気テレビ番組のコーナー「リアル野球ＢＡＮ」の主砲として「帝京魂」の象徴にもなっています。年末に一緒に野球教室に参加することもありますが、子供たちにとっては僕のトナカイ以上に定着していて、人気があります。これから吉岡コーチが出演し続けるかどうかは本人次第だと思いますが、ＧＭ補佐がトナカイになり続けている球団なので問題はないと思います。

　もちろん、これからのオフシーズンの間にテレビには、僕らだけではなく栗山監督やコーチ、選手たちがたくさん出演すると思います。ファンの皆さんも出演情報をチェックしてみてください。シーズン中には見られない意外な一面が見えたりします。よろしくお願いします。（日本ハムＧＭ補佐）

　◆リアル野球ＢＡＮ　毎年夏と正月に放映されているテレビ朝日系の人気バラエティー特番「夢対決！とんねるずのスポーツ王は俺だ！スペシャル」の野球対決コーナー。帝京野球部出身の石橋貴明率いる「チーム帝京」のメンバーとして、吉岡コーチは愛媛の打撃コーチを務めていた１２年夏から出演。金属バットながらスタンドまで運ぶなど、現役時代と変わらない豪快な打撃を見せている。

　◆トナカイ　木田ＧＭ補佐は巨人時代の９６年、親交のある明石家さんまが司会を務めている年末特番「明石家サンタの史上最大のクリスマスプレゼントショー」にトナカイの着ぐるみを着て出演。以来、同番組にトナカイの姿で毎年のように出演し続けている。