イチ、シアトルで27年目開幕 球場最多4万7149人総立ち

2018年03月31日 05:30

野球

イチ、シアトルで27年目開幕 球場最多4万7149人総立ち
開幕戦前のセレモニーに登場したマリナーズのイチロー Photo By 共同
 【ア・リーグ   マリナーズ2―1インディアンス ( 2018年3月29日    シアトル )】 マリナーズ・イチローは5年ぶり開幕スタメンとなる「9番・左翼」で出場した。開幕セレモニーから、両チームで最大の拍手が注がれた。マ軍の一員としては12年7月15日以来、2083日ぶりに立つセーフコ・フィールド。開場以来、公式戦最多となる4万7149人の温かさが44歳のベテランに染みた。
 「こんなふうにしてもらったらもう、この先シアトルを離れたくない気持ちになる」

 選手紹介では右中間から内野へ敷かれたレッドカーペットの上を走り抜けた。「ここでケガしたらしゃれにならんぞ、と。嫌な感じの素材なんですよ」。3回先頭の第1打席は再びスタンディング・オベーションに包まれた。「どうしていいのか難しかった。タイミングがあるんですよ」とヘルメットを取って応える瞬間を逸したまま、打席に入りバットを独特の形で立てた。

 打席は一ゴロと空振り三振に倒れた。対したクルバーは14、17年のサイ・ヤング賞右腕。「紙一重の勝負ですよね。甘いところには来てくれない。当たり前ですがね、サイ・ヤングですから」。8回守備からベンチへ。4番クルーズの一振りを、ヘルナンデスからの継投で守り抜く白星発進を見守った。

 FA市場の遅れもあり、チーム合流は今月8日まで遅れた。その後も右ふくらはぎの張り、頭部死球とアクシデントに立て続けに見舞われた。「“おかえり”と言ってもらえるのはもう少し先かなと思っていた」。イチロー自身も開幕を故障者リスト(DL)で迎える可能性を覚悟していた。細心の注意を払いながらも必死の突貫工事で、背番号51は思い出の場所に帰ってきた。

 復帰初安打は30日(日本時間31日)以降にお預けとなったが、帰還を自らのバットで祝うチャンスはまだ十分残されている。

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