イチ逆襲のマルチ!“戦力外”報道何の 今季初右翼で存在感

2018年04月24日 05:30

野球

イチ逆襲のマルチ!“戦力外”報道何の 今季初右翼で存在感
レンジャーズ戦の2回、内野安打を放ち、一塁へ走るマリナーズのイチロー= Photo By 共同
 【ア・リーグ   マリナーズ4―7レンジャーズ ( 2018年4月22日    アーリントン )】 久々の「定位置」で存在感を放った。今季初めて右翼で出場したマリナーズのイチローは、まずは2回に一塁内野安打。左腕ペレスの内角ツーシームにボテボテのゴロとなったが、俊足の基準の4秒を楽々上回る3・86秒で一塁を駆け抜けた。
 「今までは寒いところでしかやっていない。それ(タイム)は上がるしかない。条件が整えばね」。4回にも遊撃内野安打をマークし、6、7回は四球。5打席中、左腕との対戦4度全てで出塁した。5試合ぶりの先発出場で、6番も今季初。試合には敗れたが、期待に応えた。右翼守備には「ライトからの景色はやっぱりいいね」と、しみじみ話した。

 地元紙は近いうちにイチローがベンチ入りの25人枠から外れると予想する中、この日、先発登板したラミレスの代わりにマイナーへ降格したのは右打ちの外野手ヘレディアだった。スコット・サービス監督は「今週は右投手との対戦が7人続く。(対右投手としての)へレディアのプレー機会を維持できない」と説明。また、プレー以外でも貢献度の高いイチローを外す選択肢を今回は持っていなかったことも明かした。

 とはいえ、今季打率・310のヘレディアの降格は暫定措置。故障などによらないマイナー降格は10日間を経れば再昇格が可能で、ヘレディアは最短で5月2日(日本時間3日)。それまでに与えられた機会でイチローが結果を求められる状況に変わりはない。先発機会に恵まれない間は「体力を維持できればという感覚。そこにフォーカスしていました」と試合前に外野でダッシュを繰り返して出番に備えていた44歳。生き残りへの戦いは、なお続く。

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