イチロー 喪失感なし「野球の研究者でいたい。鍛錬を重ねてどうなるか見てみたい」

2018年05月04日 08:56

野球

イチロー 喪失感なし「野球の研究者でいたい。鍛錬を重ねてどうなるか見てみたい」
現地時間3日、シアトルで会見したマリナーズのイチロー(AP) Photo By AP
 ベンチ入りメンバーを外れ、会長付特別補佐に就任したマリナーズのイチロー外野手(44)が3日(日本時間4日)、本拠地シアトルで記者会見を行った。
 「大好きなチームがこの形を望んでいるのであれば、それが彼らの助けになるのであれば、喜んで受けたということ」と決断の理由を明かしたイチロー。来季以降に選手としてプレーする可能性はあり、「決意表明するのもおかしな感じだけど、ゲームに出られないので来年240パウンド(約108・9キロ)になっていたら終わりだと思いますけど、そうはなっていないので、これで終わりではないと思います」とイチロー節でプレーへの思いを口にした。

 今季の残り試合は出場しないが、「寂しさはこれからでしょうね。それもあると思います。僕は野球の研究者でいたいというか、自分は44歳でアスリートとして、これからどうなっていくのか見てみたい。鍛錬を重ねることで、どうなるのか見てみたいという思いが強いので、それは変わらないと思うので、それでチームと一緒に練習することができるわけですから、続けることができる。たとえ、ここで終わりだとしても、僕はそれを続けると思います。だから、喪失感みたいなものはないです」と心境を語った。

 イチローは選手としては今季の残り試合は出場しないが、来季以降にチームの一員として故障者が出た場合などに選手としてプレーする可能性があるという。マリナーズは来年3月20、21日に東京ドームでアスレチックスと対戦することが正式決定。7年ぶりの大リーグ公式戦日本開催で、イチローが「復帰」すれば、大きな話題となる。一方、この契約により日本球界に戻る可能性はなくなった。

 イチローは今季、マリナーズに復帰。右ふくらはぎの張りにも見舞われながら、5年ぶりの開幕スタメン出場を果たした。5月2日現在で15試合出場で打率・205、0本塁打、0打点。

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