木田画伯 これまでも、これからも…イチのChallenge刺激に

2018年05月08日 10:00

野球

木田画伯 これまでも、これからも…イチのChallenge刺激に
木田画伯 「野球の研究者」を目指す後輩・イチローにメッセージ Photo By スポニチ
 日本ハム・木田優夫GM補佐(49)による今回の「木田画伯の球界絵日記」は、大リーグ・マリナーズのイチロー外野手(44)について。オリックス、マリナーズで一緒にプレーしたかつてのチームメートは3日(日本時間4日)、マリナーズの会長付特別補佐就任が発表され、今季残り試合はプレーしないことになりました。常にその活躍ぶりに刺激を受けてきて、今も願うのは再びプレーする姿を見ることです。
 先日、メジャーリーグのシアトル・マリナーズからイチロー選手が今季残り試合はプレーしないことと、会長付特別補佐に就任することが発表され、イチロー選手も記者会見を行いました。

 イチロー選手とは、僕がジャイアンツ時代の1996年の日本シリーズで対戦したことはあったものの、当時は交流戦もなかったので、リーグが違うとほとんど会う機会もありませんでした。でも、98年に僕がオリックス・ブルーウェーブにトレードで移籍してチームメートになり、よく話すようになりました。

 イチロー選手との縁はブルーウェーブだけでなく、2004年9月に僕がシアトル・マリナーズに移籍して、メジャーリーグでもチームメートになりました。その時期といえば、メジャーリーグのシーズン最多安打更新が目前の時で球場ではもちろん、シアトルの街が盛り上がっていたのを覚えています。そして、記録更新のヒットを打った瞬間に、同じ球場にいられたことは僕にとってもいい思い出です。

 メジャーリーグで一緒にプレーできた時間は短かったですし、僕は2006年から日本に戻って引退しましたが、メジャーリーグで活躍し続けている彼の姿には、いつも刺激を受けていました。球団も本人も引退を否定しているので、またいつか彼のプレーを見られることを僕も諦めていませんが、それ以上にまた新しいことにチャレンジしていく彼を応援していたいし、その姿に刺激を受けていくと思います。

 球場以外での彼との思い出の中で、普段は野球界のしきたりで、どんなに給料の桁が違っても先輩である僕がおごっていたのですが、マリナーズに移籍してすぐのシカゴ遠征で焼き肉を食べに行ったときのこと。「今日は木田さんの歓迎会なので」と、おごってくれたことを思い出します。あのときのお礼もあるので、この連載でも書いていますが、これからはシアトルにいる時間が長くなると思うので、いまだに彼が来てくれたことがないシアトル郊外の僕の店「MIYABI」で、いつか一緒に食事をしたいと思います。(日本ハムGM補佐)

 ≪イチローの大リーグシーズン最多安打記録≫メジャー移籍4年目の04年10月1日、256安打で迎えたレンジャーズ戦。第1打席に左前打、第2打席で中前打して84年間破られなかったジョージ・シスラーのシーズン最多記録の257安打を更新した。セーフコ・フィールドは大歓声に包まれ、一塁ベース上のイチローの元へナインが祝福に。当時チームメートの長谷川(元オリックス)もその中にいたが、木田GM補佐はブルペンにいたため祝福の輪に加われなかった。イチローはそのシーズン、最終的に262安打を放った。

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