広島・九里 今季初勝利 雨男があっ晴れ快投8回無失点

2018年05月21日 05:30

野球

広島・九里 今季初勝利 雨男があっ晴れ快投8回無失点
<広・ヤ>7回1死一塁、雄平を二ゴロ併殺に仕留め、雄叫びを上げる九里(撮影・北條 貴史) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   広島1―0ヤクルト ( 2018年5月20日    マツダ )】 広島・九里亜蓮投手(26)が20日ヤクルト戦で、自己最長に並ぶ8回を5安打無失点に抑えて待望の今季1勝目を挙げた。18日同戦など雨天中止の影響で今季既に3度も先発登板の予定変更を強いられた雨男が“あっぱれ”の快投を披露。今季最多の貯金11へ導いた。
 澄み渡った青空の下で九里は思いっきり腕を振った。自己最長に並ぶ8回を無失点。“あっぱれ”の快投で1勝目を手にした。

 「逃げる投球はしないようにと思っていた。一人一人アウトに取った結果が長いイニングになったと思う」

 援護は1点だけ。緊迫した展開が続く中、テンポよくアウトを重ねた。コーナーを大胆かつ丁寧に突き、バレンティンは無安打に封じた。安打とけん制悪送球で2死二塁を背負った8回は西浦をカットボールで右飛に退けて切り抜けた。「自分のけん制ミス。打者に向かっていこうと思った」。ベンチ前でのキャッチボールで続投に備えた8回裏は好機で打席が回ったために代打交代。初完封への挑戦は次回以降へ持ち越しても、モヤモヤを晴らした。

 疑いようのない雨男だった。開幕前は先発ローテーション入りへ最後のアピール機会だった3月21日のオリックスとのオープン戦が雨天中止となり、中継ぎとして開幕を迎えた。4月中旬に先発へ配置転換された後も雨の影響で3度も登板予定が変更。今回も一度は調整を合わせた18日が雨天中止となり、前回6日のヤクルト戦から中13日が空いた。

 そんな不運を嘆かず、「いけと言われたところで投げるだけなので」と前だけを向いてきた。7回1失点だった前回に続いて結果を出し、首脳陣の信頼も上昇。緒方監督からは「間隔が空く中で気合が入っていた。次回も期待したい」と認められ、畝投手コーチにも「中13日も空いたけど、前回同様しっかりと投げてくれた」と称えられた。

 貯金11は今季最多。2位・巨人との4・5差も今季最大だ。雨にも負けず、役割に徹する男が晴れ渡る首位街道を切りひらいた。(河合 洋介)

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