“オバQ”田代富雄氏 目を丸くした入団当時の筒香「そんな選手は初めて」

2018年05月25日 08:50

野球

“オバQ”田代富雄氏 目を丸くした入団当時の筒香「そんな選手は初めて」
2011年、当時韓国SKの打撃コーチだった田代氏(右)にあいさつし握手を交わす筒香 Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   DeNA3―2中日 ( 2018年5月24日    横浜 )】 DeNA・筒香が入団した10年に2軍監督を務めていた田代富雄氏(63=現巨人2軍打撃コーチ)は「放っておいても自分で練習する子だった」と当時を回顧した。
 ある夜、素振りをするよう指示。室内練習場で他の選手のティー打撃に付き添っていたが、筒香の姿が見当たらない。「何をしていた?」と尋ねると、筒香は「グラウンドで振っていました」と答えた。照明もついていない真っ暗なグラウンドの本塁でひたすらバットを振り込んでいたという。「試合をイメージしてだったのか。そんな選手は初めて」と目を丸くした。自分で考え、自分で練習をする。横浜高を卒業したばかりの18歳で、それができていた。

 26歳5カ月での150号は田代氏の27歳1カ月を上回り、球団史上最年少での到達。「俺が一生懸命築いた記録を簡単に抜きやがって…というのは冗談。関わった選手が活躍してくれるのはうれしい。今は敵だけど、大きな気持ちで言えば、プロ野球の盛り上がりにつながる」と教え子のさらなる活躍を期待した。

 ◆田代 富雄(たしろ・とみお)1954年(昭29)7月9日生まれ、神奈川県出身の63歳。藤沢商から73年ドラフト3位で大洋入団。77年から10年連続2桁本塁打。79年開幕戦では3打席連続アーチ。通算278本塁打。引退後は横浜、楽天、巨人などでコーチ歴任。右投げ右打ち。愛称は「オバQ」。

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