イチ“初登板”で100球快投 首位攻防戦快勝に指揮官笑顔「毎日投げて」

2018年06月07日 05:30

野球

イチ“初登板”で100球快投 首位攻防戦快勝に指揮官笑顔「毎日投げて」
打撃投手を務めたマリナーズのイチロー Photo By 共同
 【ア・リーグ   マリナーズ7―1アストロズ ( 2018年6月5日    ヒューストン )】 マリナーズのイチロー会長付特別補佐(44)が5日(日本時間6日)、アストロズ戦前に打撃投手として「デビュー」を果たした。早出特打でヘレディア、ギャメル、ズニーノのレギュラー3選手を相手に約100球を投げた。試合はズニーノの2ランなどで7―1で快勝し、5連勝。ア・リーグ西地区首位攻防2連戦の第1ラウンドを制した首位のマ軍が、「イチロー効果」で加速した。
 体感気温36度。イチローは炎天下、屋根の開いたミニッツメイド・パークで熱投を繰り広げた。玉の汗をかきながら「面白い。いい練習になるわね」と笑顔。選手のサポートをしつつ、来季の選手復帰を目指している背番号51は「指先の感覚で(送球は)どこに行くかが決まる。肩を使うことももちろん大事」と話した。

 スコット・サービス監督によれば、イチローは試合中にもベンチ裏の打撃ケージで投手役を務め、控え選手を相手に連日、150〜200球を投げているという。指揮官は「55点の出来」とジョークを交えつつ、「10日ほど前に打診した。準備万端だったと思うよ」と目を細めた。

 イチロー自身は投球の手応えについて「打者がこれ(僕)で良ければ」と謙遜気味だったが、打った選手が試合で活躍した。2回、ギャメルが中前打し、続くズニーノが左越えに推定飛距離429フィート(約131メートル)の特大9号2ラン。練習から柵越えを連発したズニーノは「(特打は)凄く打ちやすかった。イチローからヒットを打ったと自慢できる」と笑みを浮かべた。

 投球後は外野で打球を追ったイチロー。通常の試合前練習でも守るが、早出特打は参加者が少なく他の選手と接触する心配が不要というメリットがある。「暖かくなって体が動くようになっている」と体調面も上々だ。昨季世界一のアストロズとの首位攻防戦で打線が爆発し、5連勝。サービス監督は「イチローには毎日投げてもらわないとね」と終始、上機嫌だった。

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