エンゼルス・大谷 141メートル弾 昨季サイヤング賞腕ビーバー撃ち2戦連発 OPS驚異の1・782

2021年03月18日 02:30

野球

エンゼルス・大谷 141メートル弾 昨季サイヤング賞腕ビーバー撃ち2戦連発 OPS驚異の1・782
<エンゼルス・インディアンス>3回、2ランを放つ大谷 Photo By AP
 【オープン戦   エンゼルス17ー8インディアンス ( 2021年3月16日    テンピ )】 エンゼルスの大谷翔平投手(26)が16日(日本時間17日)、インディアンスとのオープン戦でバックスクリーン越えの飛距離464フィート(約141メートル)の特大4号2ランを放った。2試合連続アーチに加え、出場全7試合安打&3試合連続マルチ安打と好調ぶりが止まらない。10割(1・000)を超えれば超一流とされる強打者の指標「OPS(出塁率+長打率)」は、驚異の1・782まで上昇。4年目の進化へ、期待は高まる一方だ。
 開幕前に好んで飲む銘柄はカリフォルニア州ナパバレー産の「ダンシング・ヘア」。知将ジョー・マドン監督は、ワイン通として知られる。だから、4月1日(日本時間2日)の開幕・ホワイトソックス戦まで約2週間と迫った大谷の「出来」を、独特の言い回しで称えた。

 「ボトルに詰めて、少なくとも10年は保存しておきたいね」

 誰も大谷を抑えられない。昨季の投手部門3冠で、サイ・ヤング賞を満票で受賞した右腕ビーバーでもだ。3回2死三塁の第3打席。初球の直球を捉えると、中堅420フィート(約128メートル)、高さ32フィート(約9・8メートル)のバックスクリーンを軽々越えた。オープン戦1号で記録した自己最長の468フィート(約143メートル)に次ぐ、飛距離464フィート(約141メートル)の特大アーチだ。

 味方の3失策も響き3回9失点のビーバーは「いい練習ができた。全球種良くなっている。このまま調整していきたい」と強気を崩さず。しかし、大谷は出場7試合で打率・579(19打数11安打)、4本塁打、7打点の無双ぶりを誇る。

 規定打席には満たないものの、10割が超一流ラインとされるOPSは1・782と驚異の17割超え。メジャー最多762本塁打のバリー・ボンズが04年に記録した1・422、世界最多868本塁打の王貞治による74年の1・295と、日米のシーズン最高OPSをはるかにしのぐ。

 この日に取材対応がなかった大谷は、かねて「構えが決まるからボールが見える」と話す。昨季は投手によりスタンスが安定しなかったが、現在は右投手には約10センチほど右足を開いて構え、左投手には15センチほどと一定に保てている。昨季までは三振の多さが目立ち、3シーズンの1三振当たりの打席数は3・69。今オープン戦は10・50と劇的に改善した。

 オープン戦の安打は11本中、10本が中堅から左方向。マドン監督は「彼の打球はバレルゾーン(長打になりやすい打球速度と打球角度の組み合わせ)に入り、中堅から逆方向が多いというのも気に入っている」と目を細めた。投手としては試合前にブルペンで25球を投げ、21日(同22日)のパドレス戦登板へ向けて調整。「赤」と「白」のユニホームがよく似合う大谷は、26歳で熟成の時を迎えつつある。(テンピ・笹田幸嗣通信員)

 【日本人最多「5」松井に次ぐ4号】オープン戦の日本選手最多本塁打は04、05年に松井秀喜(ヤンキース)が記録した5本。2番目も09年の松井がマークした4本で、日本選手のオープン戦4本塁打は12年ぶり2人目だ。また、2戦連発は12年のイチロー(マリナーズ)以来9年ぶり。3戦連発なら05年の松井以来16年ぶりで、日本選手最長タイとなる。

 ▽OPS 出塁率+長打率で計算し、1.000を超えると超一流とされる。打者の得点への貢献度を表す数字として、大リーグでは00年代から重要視。出塁率は打者が塁に出る確率、長打率は走者を進める力を示すことから、合計値は強打者の度合いを示す指標として用いられる。メジャーの歴代シーズン最高は04年バリー・ボンズ(ジャイアンツ)の1.422で、プロ野球では74年王貞治(巨人)の1.295。

おすすめテーマ

2021年03月18日のニュース

特集

野球のランキング

【楽天】オススメアイテム
`; idoc.open(); idoc.write(innerHTML); idoc.close(); });