“幻”の日本野球界番付、本紙が入手 マー君が大関として記載されることなく初の横綱に

2021年03月23日 05:45

野球

“幻”の日本野球界番付、本紙が入手 マー君が大関として記載されることなく初の横綱に
日本野球界番付 Photo By スポニチ
 26日のプロ野球開幕を前に、コロナ禍のため今年の番付編成会議を断念したものの、有志ら数人で作ったプロ野球全選手を実力番付で編成する“幻”の日本野球界番付を本紙が入手した。
 1992年の成績を基に93年の番付編成をして以来、連続発行が28回でストップ。だが、発行する野球界番付社の塩村和彦代表(60)らは来年の復刊に備えて動いていた。日本球界に復帰した楽天・田中将大投手(32)の横綱昇進を決めた。

 13年を最後に大リーグ移籍した田中は当時関脇で、24勝0敗1セーブの圧倒的成績から全勝優勝と認定されて大関昇進が内定していた。ところが14年の編成会議開催時、すでにヤンキース入りが決まっていたため番付表に大関として記載されることはなかった。

 7年間で78勝の成績を引っさげ昨年、日本球界復帰を決断。塩村氏は「編成委員全員にはかったわけではないが、異論は出ないでしょう」として同番付史上初めて、大関として記載されることなく昇進した横綱になった。

 同様に大リーグで活躍後、復帰した例としては07年の小結を最後に大リーグ挑戦、5年連続2ケタ勝利を手に広島へ復帰した黒田博樹氏(46)がいる。15年番付では関脇で復帰した。

 他の顔ぶれでは阪神の西勇輝投手(30)が新三役。ヤクルトの内川聖一内野手(38)は昨年試合出場がなくソフトバンクから移籍したが横綱に据え置かれた。「全休扱いですが、引退勧告を出すかどうか、もう1年様子を見たい」とした。

 例年、会議は80平方メートルのホテル会議室に野球通30人以上が集い、5時間かけて序ノ口から討議。関東から中国地方まで最高齢は80代、平均年齢60歳以上の編成委員がコロナ禍の中、来阪することを考慮し、今年の開催を中止としていた。

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