楽天・則本昂 マー君流ハイボールで首位タイ導く リスクあっても自信の内角高め直球でピンチ脱出

2021年04月01日 05:30

野球

楽天・則本昂 マー君流ハイボールで首位タイ導く リスクあっても自信の内角高め直球でピンチ脱出
<ロ・楽>楽天先発の則本昂(撮影・長久保 豊) Photo By スポニチ
 【パ・リーグ   楽天2ー1ロッテ ( 2021年3月31日    ZOZOマリン )】 【追球ズーム ここにFOCUS】2点を先制してもらった直後の6回、2死一塁のピンチ。長打は許されない場面で、打者は一発のあるマーティンだ。しかし、楽天・則本昂が勝負球に選択したのはリスクもある内角高めだった。カウント2―2からの5球目。150キロで右飛に打ち取った。
 この打席では、2、3球目にも同じコースを続けて追い込んだ。なぜ内角高めだったか。根拠がある。「真っすぐの強さが出ていた。この強さなら、そこを意識させることができると思った」。4回無死一塁でもマーティンを内角高めの147キロ直球で三邪飛に。4、5回だけで左打者4人を三邪飛に封じるなど、力でねじ伏せた。

 球場が狭いZOZOマリンでは、通常の球場よりも高めで被弾する危険性は増す。しかし、外角一辺倒の配球では打者に踏み込まれる。この日の最速は154キロで、平均150キロ。球威と制球があったからこそ、「ハイボール」がより生きた。

 高めの球で打ち取る配球は田中将もメジャーで実践していた。則本昂も「ブルペンでも高めに投げる練習はしている。これまでより比較的多めに使っている。それが効果的に出せた」と強調。今季からフォームをワインドアップに戻し、威力も切れも増した直球が投球の幅を広げている。

 チームの4勝はいずれも先発投手が白星を挙げ、ソフトバンクに並んで首位に立った。「涌井さん、早川、岸さんが良い投球をしていて何とか流れに乗りたいと思っていた。初登板で勝てたのは本当に大きい」と則本昂。開幕直前に田中将がヒラメ筋損傷で離脱する中で、兄貴分のスタイルを取り入れて楽天の勢いを加速させた。(重光 晋太郎)

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