大谷翔平が両軍トップの超速183キロ同点適時打でレジェンド2世トリオを圧倒 延長11回勝利呼んだ

2021年04月10日 02:30

野球

大谷翔平が両軍トップの超速183キロ同点適時打でレジェンド2世トリオを圧倒 延長11回勝利呼んだ
<ブルージェイズ・エンゼルス>「2番・DH」で出場した大谷(AP) Photo By AP
 【ア・リーグ   エンゼルス7ー5ブルージェイズ ( 2021年4月8日    ダンイーデン )】 エンゼルスの大谷翔平投手(26)が8日(日本時間9日)、バットで貫禄を示した。ブルージェイズ戦に「2番・DH」で出場し、7回に痛烈な同点適時打。ウラジーミル・ゲレロ内野手(22)ら大物大リーガーの「2世トリオ」が主軸を担うブ軍相手の延長戦勝利に貢献した。次回先発はオープン戦でつぶれた右手中指のマメの影響で12日(同13日)以降となったが、打撃は引き続き好調だ。
 4日のホワイトソックス戦で「リアル二刀流」のバッテリーを組んだ捕手スタッシから、試合前に「リトルリーグで他を圧倒する子供みたい」と形容された大谷。この日は米球界のビッグネームの子供たちを圧倒した。

 4―5で迎えた7回2死三塁。右腕ロマノの91・2マイル(約147キロ)の高速スライダーを捉え、鋭いライナーが右中間の芝に弾んだ。この試合で両チーム最速、113・8マイル(約183キロ)の打球速度だった。

 直前の6回。敵軍はビジオが同点ソロを放ち、安打と二盗のビシェットがゲレロの適時打で一時勝ち越しのホームを踏んだ。通算3060安打のクレイグ・ビジオ、95年2冠王のダンテ・ビシェット、通算449本塁打のウラジーミル・ゲレロと、3人合計でメジャー通算7556安打、1014本塁打トリオの2世。次代のスター候補生たちによるリードを、大谷の一打で吹き飛ばした。

 3人の中で最も若い22歳ゲレロは、打率・348の好調ぶりに「球がよく見えている。タイミングが完璧に取れている」という。2回の守備では大谷の一塁頭上を襲うライナーに飛びつき好捕。裏の攻撃では打球速度111・3マイル(約179キロ)の2号ソロを放ったが、試合も打球速度も大谷の前に屈した。

 ジョー・マドン監督は大谷の次戦先発について「おそらく来週になる。マメの治療をしている。完治してほしい」と説明。12日(日本時間13日)のロイヤルズ戦以降になるとした。延長11回、タイブレークを制した試合後、ナインとハイタッチを左手で交わした大谷の右手中指にはテーピングが施されていた。

 野茂英雄がメジャーデビューした95年から00年代にかけて、ビジオは52打席対戦して打率・333で14三振、ビシェットは35打席で・324、2本塁打、10三振、ゲレロは22打席で・235、3三振と熱い勝負を繰り広げた。四半世紀を経て、大谷が2世たちとしのぎを削っていく。

 ≪コロナでブ軍本拠地使えずキャンプ地で開催≫このカードはブルージェイズが新型コロナウイルスの影響で本拠地トロントで開催できないため、ブ軍キャンプ地のフロリダ州ダンイーデンのTDボールパークで実施された。収容人数は5509人で、この日の観客数は1348人だった。トラウトの飛距離444フィート(約135メートル)の3号ソロは、左翼場外にある小学校まで飛んだと米メディアが報道。マドン監督は「夜で授業が終わっていて良かったよ」と冗談めかした。

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