ヤクルト・青木、不在中も活況あるチームに成長実感

2021年04月15日 11:00

野球

ヤクルト・青木、不在中も活況あるチームに成長実感
<イースタン ヤ・巨>試合前のウオーミングアップで笑顔を見せた青木(撮影・河野 光希) Photo By スポニチ
 【伊藤幸男の一期一会】ヤクルトの青木宣親外野手(39)がコロナ禍により主力を欠く中でも勝率5割をキープするチームの現状を喜んだ。新型コロナウイルスの濃厚接触者として自宅待機期間が明けた14日から戦列復帰へ向け、イースタン・リーグに出場。自らのコンディションを戻した上で、活気あるナインの輪に加わる日を待ち望んだ。
 自宅でテレビ観戦しかできなくてもベンチの様子は伝わってきた。成功・失敗を問わず、1プレーごとに大声が飛び交っている。昨季までキャプテンだった自身が盛り上げてきたムードを、今度は村上宗隆内野手(21)、山崎晃太朗外野手(27)、塩見泰隆外野手(27)が中心となって引っ張っていた。

 「すごくうれしいですね。自分が率先してやってきたことが間違いじゃなかったと思いますし、これからは自分じゃなくて、若手が声を出してほしいですね、この調子で。それが自分の望んでいたことですし、そういう中で野球がやれていることが良いこと。ヤクルトのいい伝統にしていって欲しい」

 青木、内川、川端、西田らが離脱して以降、14日までの15試合を6勝3敗3分けで乗り切ってきた。要因の1つとして、青木は正捕手・中村悠平(30)の成長を挙げた。「ムーチョ(中村)がすごく変わった気がするな。表情に出すようになったし、配球面でもバッターがここ嫌だろうなというコースに投げているし…。そこに意志の強さも感じる。だからロースコアに持ち込めているんじゃないかな。バッテリーがしっかりすると締まった試合になって、そこで何とか1点取っているって感じがします」

 2年連続最下位のチームが、青木が取り組んできた「改革」により、少しずつ変わりつつある。道のりは遠いだろうが、自らの隔離期間で確信できたのだろう。

 シーズンは始まったばかり。好不調の波は必ず来るだろうが、ピンチをチャンスに変え始めたヤクルトナインが最後までセ・リーグを面白くする。 

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