マー君 侍出陣準備OK 2週間ぶり実戦登板2回2/3無失点 仙台のファンに「金メダル」誓う

2021年07月26日 05:30

野球

マー君 侍出陣準備OK 2週間ぶり実戦登板2回2/3無失点 仙台のファンに「金メダル」誓う
<日本・巨人>先発で力投する田中将(撮影・篠原岳夫) Photo By スポニチ
 【強化試合   日本5―0巨人 ( 2021年7月25日    楽天生命 )】 東京五輪に出場する侍ジャパンは25日、巨人と強化試合(楽天生命)を行い、5―0で快勝した。先発の田中将大投手(32=楽天)は2回2/3を1安打無失点。ワクチン接種による副反応の影響で約2週間ぶりの実戦登板だったが、不安を払しょくした。8月1日か2日の決勝トーナメント初戦の先発が濃厚。悲願の金メダルへ、侍ジャパンは28日の開幕戦(福島)でドミニカ共和国と対戦する。
  決して投球内容に満足していない。田中将は投球練習から何度も首をひねった。最後の打者・湯浅には高めに抜けたスプリットチェンジで空振り三振を奪うと、苦笑いさえ浮かべた。それでも2回2/3を1安打無失点と結果はほぼ完璧。ファンを、チームを勇気づけ、6投手による2安打完封リレーへと導いた。

 「いい当たりが正面を突いたり、全然良くなかった。自分が今、どう投げられるか現状を知ることができた。この反省を生かします」

 ワクチン接種の副反応による体調不良で球宴を欠場。13日のソフトバンク戦以来、中11日の登板だった。他の投手が変化球の曲がりの違いなどを口にする国際大会球については「僕は全然大丈夫。違和感なく投げられた」。病み上がりでイメージ通りの投球とはいかなかったが、それを確認することが目的。カーブを除く全球種を投げ、最終調整への道筋は頭の中で整った。

 高い理想があるからこそ。稲葉監督は「まず田中投手が丁寧な素晴らしい投球をしてくれて、つられてみんながいい形になった」と投手リーダーの存在感にうなずいた。本大会は無観客だが、強化試合は1万3344人で埋まり、試合後には壮行式が行われた。指揮官はファンの前で「野球をやれる喜びを感じ、野球に感謝し、結束し、誇りを胸に戦う。テレビの前で応援してくれている皆さまと一緒に金メダルを獲りたい」と熱く宣言した。

 田中将は本拠・楽天生命パークでの球宴第2戦で投げられず「その時の分も込めて」と場内一周で手を振った。お立ち台でも「金メダル。その目標に向かって頑張りたい」と地元ファンに誓った。復興五輪として仙台での強化合宿を終え、開幕戦は福島で戦い、横浜へ決戦の地を移す。東北の象徴が、地元・仙台から復興金メダルへの第一歩を踏み出した。(後藤 茂樹)

おすすめテーマ

2021年07月26日のニュース

特集

野球のランキング

【楽天】オススメアイテム
`; idoc.open(); idoc.write(innerHTML); idoc.close(); });