グリフィーJR氏がマリナーズの株式を取得 未来の筆頭オーナー? 「お手本」はジョーダン氏

2021年10月26日 08:30

野球

グリフィーJR氏がマリナーズの株式を取得 未来の筆頭オーナー? 「お手本」はジョーダン氏
マリナーズの共同オーナーになることになったケン・グリフィーJR氏(AP) Photo By AP
 米ワシントン州シアトルに本拠を置いている大リーグのマリナーズは25日、同球団に計13シーズン在籍し、2016年に殿堂入りを果たしているケン・グリフィーJR氏(51)が、共同オーナーの1人から所有していた株式の一部を取得したと発表。すでに球団の特別相談役という肩書は持っていたが、出資をした上で経営に参画するのはこれが初めてで、本人は「最初は交渉の段階だったがやるべきことを完了した。他の人たちと同じく順番を待たないといけない部分があるが、今年中に次の段階に行ける」と語っており、AP通信は「やがて共同オーナーになるだろう」と伝えている。
 グリフィーJR氏とその一族は昨年にメジャーリーグ・サッカー(MLS)のシアトル・サウンダースのオーナーとなっていたが、野球界のビジネスにも進出。今回の株式取得の際にはNBAブルズのスーパースターからホーネッツの筆頭ホーナーになったマイケル・ジョーダン(58)や、ヤンキースの元遊撃手で現在はマーリンズの共同オーナー兼最高経営責任者となったデレク・ジーター氏(48)と今回の投資について話し合ったことを明らかにしている。

 とくにジョーダン氏に関しては「マイケルは30年前から知っている。もちろん同じようなことはできないかもしれないが、彼が何年もかけてやったことと、“王国”をどのように築くのかという考え方は参考にできる」と、スター選手から実業家に転身するためのノウハウを踏襲する姿勢を示唆。株式取得の先にはマリナーズの未来の筆頭オーナーという“最終目標”が見え隠れしている。

 グリフィーJR氏はオハイオ州シンシナティのモーラー高校から1987年のドラフト全体トップで指名され、1989年にメジャーに昇格。メジャーではレッズやホワイトソックス時代などを含めて通算2671試合に出場し、打率・284、通算630本塁打を記録。本塁打王には4回輝いた。

 1990年8月31日のロイヤルズ戦ではレッズ黄金時代の二塁手として活躍した父ケン・グリフィー・シニア氏(71)とマリナーズの先発メンバーに親子で名を連ね、同年9月14日のエンゼルス戦では2人で連続本塁打を記録。父は1991年、息子は2010年に現役を引退していた。

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