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50-50を目指す大谷は、NBAきっての点取り屋チェンバレンの半世紀以上前の偉業に近い、常識を覆す

2024年09月19日 06:27

野球

50-50を目指す大谷は、NBAきっての点取り屋チェンバレンの半世紀以上前の偉業に近い、常識を覆す
ドジャース・大谷翔平 Photo By スポニチ
 スポーツ専門局「ESPN」電子版のジェフ・パッサン記者が「50―50」を狙う今年のドジャース・大谷翔平投手(30)を、NBAのスーパースター、ウィルト・チェンバレンの1967―68シーズンと比較している。
 チェンバレンは7度得点王に輝くなどNBAきっての点取り屋で知られたが、同時に「自己中心的なバスケットボール」と批判する声もあった選手だ。そこで彼は1967―68シーズンを前にNBAでアシスト王になる目標を立てた。矛盾しているが、点取り屋でありながら、チームメートを最も生かす選手にもなろうとしたのである。結果そのシーズンは1試合平均24・3得点、23・8リバウンド、8・6アシストの好成績。7回目のリバウンド王と共に、センターとしては史上唯一となるアシスト王にも輝いた。リバウンド王とアシスト王の2冠は史上唯一人で、史上最長身(2メートル16)のアシスト王ともなっている。

 パッサン記者は大谷が仮に今年50本塁打と50盗塁を達成しなくても、彼の偉業の中でも際立つものだと指摘する。

 「この巨体の選手が、特に肘の再建手術からリハビリ中にもかかわらず、50盗塁に迫るとは、誰も予想できなかった。大谷はチームにできる限りの価値を提供したいと考え、今年は盗塁にも力を注いだ。しかしながら二刀流で投打の両方で貢献しようとする限り、これほどのチャンスは今後二度と訪れない。50本塁打を打つパワフルな選手が50盗塁を決めるほど足が速いという、その考え自体が矛盾している。そのような選手を作ろうとすることすらおかしい」

 しかし、大谷はそういった常識を次々に覆している。チェンバレン同様、大谷に限界を設けることは、愚かなことなのかもしれない。

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