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広島 悪夢の9月12敗目 九里も止められず…5失点で自己ワーストタイ9敗「しっかり反省しないと」

2024年09月19日 05:00

野球

広島 悪夢の9月12敗目 九里も止められず…5失点で自己ワーストタイ9敗「しっかり反省しないと」
<ヤ・広>4回、村上(右)に2ランを打たれた広島・九里(撮影・尾崎 有希) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   広島4ー5ヤクルト ( 2024年9月18日    神宮 )】 重苦しい空気が拭えない。広島は18日のヤクルト戦に4―5の逆転で敗れた。2連敗で9月に入ってからは3勝12敗。最大「14」あった貯金が「4」にまで減少した。中10日で先発した九里亜蓮投手(33)が誤算だった。3点リードを守れず、5回1/3を投げて5失点。2年ぶり3度目の自己ワースト9敗目を喫した。引き分けた4位・DeNAは0・5ゲーム差に肉薄。どうにかして流れを変えたい。
 一体どうしたというのだろう。一発長打はなくとも効率よく得点を奪い、投手中心に守り勝ってきたはずなのに、一度、流れが悪い方へ傾くと元に戻せない。5回1/3で7安打5失点し、自己ワーストに並ぶ9敗目。九里は唇をかみしめる。

 「先頭打者への四球だったり、ボール先行が多かった。その辺をしっかり反省しないといけないですね…」

 攻撃陣は初対戦のヤフーレから4回までに3得点。降りしきる雨の中、援護を受けて立ち上がりから軽快にゼロを並べていた九里なのに、4回の先頭サンタナに投じた際どい内角低めチェンジアップがボールと判定され、四球を与えたことでリズムを崩した。

 4番村上に2ボールからの高め直球を2ラン被弾。「結局あそこも思い切り振れるカウントにしてしまった」と悔やんでも後の祭りだ。続く5回2死二塁からサンタナに同点打を浴びると、6回にも山田、中村の長短打で1死二、三塁を招いて降板。2番手・塹江が勝ち越しを許した。

 11年目の今季、初の開幕投手をつかみながら、勝負と位置づけられた10日からの7連戦では出番がなく、7日の中日戦以来となる中10日。「期間が空いて投げられないのは凄く長く感じた」。たまったウップンを晴らすはずの登板は、本人の意に反して暗転した。

 新井監督は、四球から被弾した九里の胸中を察し「そこは本人が分かっていると思う。悔しいところだと思う」と短くコメント。これで9月は3勝12敗。失速は止まる気配が感じられず、最大14あった貯金は4まで減少した。指揮官は言う。

 「なかなか、かみ合わない状況だけど、またしっかり振り返って、明日の試合に臨みたいと思います」

 2位・阪神とは4ゲーム差に開いた一方、4位・DeNAには0・5ゲーム差に迫られた。まさに、じり貧。窮地脱出には、相手を上回るエネルギーが要る。残り14試合。ポストシーズンも控えており、反転攻勢に転じるキッカケが欲しい。(江尾 卓也)

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