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菊池雄星 登板試合9戦全勝と好投続く要因は投手コーチの金言「配球の割合を変えるだけでいいから」

2024年09月20日 12:51

野球

菊池雄星 登板試合9戦全勝と好投続く要因は投手コーチの金言「配球の割合を変えるだけでいいから」
エンゼルス戦で力投するアストロズ・菊池(AP) Photo By AP
 【ア・リーグ   アストロズ3―1エンゼルス ( 2024年9月19日    ヒューストン )】 アストロズの菊池雄星投手(33)が19日(日本時間20日)、本拠でのエンゼルス戦に先発。先制点こそ許したが、今季最多タイの101球を投げ、6回5安打1失点、9奪三振と好投を見せたが、打線の援護なく1―1の7回から救援にマウンドを譲り、今季10勝目はお預けとなった。それでもチームは接戦を制し、ア・リーグ西地区優勝へのマジックを1つ減らして5とした。
 初回、先頭のウォードに先頭打者本塁打を被弾していきなり先制点を与える立ち上がり。その後も2死二、三塁とピンチを招いたが、最後はワガマンを空振り三振に仕留めて最少失点で切り抜けた。

 2回以降は立ち直って無失点投球。すると、打線が菊池の好投に応えようと4回無死一、三塁から6番のカラティニが中前へ適時打を放って同点に追いついた。

 菊池は移籍後先発した8試合は全てチームが勝利し、自身は5連勝中。5回は中飛、右飛であっさり2死を奪うと、最後はネトを見逃し三振に仕留めこの日7個目の三振を奪った。

 6回は先頭のシャヌエルに左前打を許したが、ドゥルーリーを右飛、オハピーを見逃し三振、ワガマンを空振り三振に仕留めて打線の援護を待った。しかし、1―1の7回から右腕ネリスがマウンドに上がり、勝ち投手の権利は得られなかった。

 打線はその後8回2死満塁から7番シングルトンが2点適時二塁打を放って勝ち越し。9回は2死走者なしから今季途中までドジャースで大谷翔平と同僚だった左翼ヘイワードが遊撃後方への飛球をスライディングキャッチで好捕。エンゼルスがチャレンジを要求するほどの際どい打球だったが、ビデオ検証でも判定は覆らず、試合が終了となった。

 試合後、菊池は「先頭に打たれましたけど、そこから粘り強く長打を防ぎながら投げられた。ビハインドになるカウントも多かったですけど、四球を1つに抑えていけたのは良かったと思います」とコメント。移籍後は9戦全勝となったことには「トレードで来て全試合勝つつもりでもちろんいましたので、9試合チームが勝っているのはホッとしているのが一番。バックの守備だったり、捕手を始め、強力打線がいるからこそ自分の役割に集中できている。みんなのおかげだと思っています」と話した。

 今夏ブルージェイズからのトレードについては「僕自身もトレードでどこに行くかわからなかったので、ヒューストンに来るのも突然言われてびっくりした」。移籍後の活躍には「ただ、すぐにピッチングコーチから内容さえ変えれば数字がガラッと変わると言ってもらった。もちろんやるのは難しいんですけど、優秀なピッチングコーチがいてこうやって成績を残せていると思います」と感謝していた。助言の内容については「“何かを変えることはしないでくれ。今持っているものの配球の割合を変えるだけでいいから”と言われた。特にスライダーの割合ですね。そこを増やしてチェンジアップもトライしてということ。特にスライダーが一番大きいと思います」と説明した。

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