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阪神・梅野 体の変化に対応するため進化させた食事ルーティンとは…

2024年09月20日 05:15

野球

阪神・梅野 体の変化に対応するため進化させた食事ルーティンとは…
阪神・梅野 Photo By スポニチ
 【TORACO記者・杉原瑠夏 調べたガール書きたガール】新人虎番記者・杉原瑠夏が阪神に関わる人やもの、裏側を探る「調べたガール書きたガール」。第3回は、球団最年長野手の梅野隆太郎捕手(33)の一日の食事ルーティンを取り上げる。球団生え抜きで初の捕手1000試合出場など、タフなポジションにもかかわらず第一線で長く活躍できる源は何なのか。今季から意識改革を行い、さらに進化した扇の要の食生活に迫った。
 ホームゲームのナイター当日、梅野は午前10時半ごろに起床する。一日の最初に食べる朝昼兼用の“ブランチ”は、和食中心だ。

 「王道のような和食ばかり。ご飯、納豆、みそ汁、卵など」
 2食目は、球場での試合前練習を終えた午後3時半ごろ。クラブハウス内でバイキング形式のケータリングで選ぶが、ここでは白米ではなく、主に麺類を摂取する。

 「基本的には麺を食べるかな。その日によってうどん、そば、ラーメンと変えながら」

 ここで重要なのは糖質補給だが、白米に比べ麺類の方が消化が早くエネルギーに変換されやすい。そのため、同じ炭水化物でも白米ではなく、プレー向上のため麺を選択する。

 一日を締めくくる3食目は真っすぐ帰路に就いて自宅でゆっくり…かと思いきや梅野は違う。意外!?にもクラブハウス内で夕食を済ませてから帰宅するという。その理由とは。

 「ご飯系の食事を取っていって、早く消化させるため」

 一般的に就寝時間の2~3時間前に夕食を済ませるのがベスト。睡眠直前に食事を取ると胃腸の消化活動が活発になり、睡眠の質が低下してしまう。そこで大事になるのが、食事時間。自宅に帰る前におなかを満たし、ゆっくり消化させながら帰宅する。そうして良質な睡眠を心がけている。

 プロ野球選手として体づくりの基礎となる食事は以前から重視してきた。それでも昨季、体に違和感を覚えた時期があった。「体の反応が重くなったり、軽くなったりと一定じゃなかった」。そこで今年1月の自主トレには岩根沙恵子栄養士(34)を初めて招き、効果的な食事方法を勉強。例えば血糖値も一気に上げないように、野菜から食べることを徹底する。

 「朝起きてすぐに冷たい水を一杯飲むのではなく、自分の体温に近い白湯を飲んでから食事を取ることを意識している」

 今年で33歳。加齢による体の変化は防げないからこそ、食生活にも少しのアップデートを加えた。その対応力こそ、球団生え抜き初の捕手1000試合出場を果たして扇の要を守り続ける男の持ち味だ。

 ◇杉原 瑠夏(すぎはら・るか)1998年(平10)8月1日生まれ、大阪府箕面市出身の26歳。21年4月にスポニチに入社し、総合コンテンツ部配属。24年1月から報道部に異動して阪神担当。幼稚園から空手を習い、中高はバレーボール部。高校野球が好きで、愛読書は「甲子園の星」。趣味は映画観賞と読書。

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