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1年前、家庭内暴力事件でドジャースを去ったエース格左腕ウリアス 妻に暴力を振るう映像が公開される

2024年09月21日 10:28

野球

1年前、家庭内暴力事件でドジャースを去ったエース格左腕ウリアス 妻に暴力を振るう映像が公開される
ドジャース時代のフリオ・ウリアス(AP) Photo By AP
 ロサンゼルスタイムズ紙が18日、昨年までドジャースに在籍していたフリオ・ウリアス投手(28)が23年9月に起こした家庭内暴力事件の72秒間の映像をカリフォルニア・ハイウェイパトロールから入手し、公開した。
 ウリアスは本当なら、このポストシーズンもエース格で臨むべき投手だった。20年の世界一の時は最後のアウトを取ったし、21年は20勝で最多勝投手、22年は防御率2・16でリーグ1位だった。22年はサイ・ヤング賞投票で3位に入っている。しかしながら、現在どのチームとも契約できていないのは、ウリアスが1年前、サッカーの試合を観戦したあと、スタジアムの外で夫人に暴力を振るい、逮捕されたからだ。

 ウリアスは19年にも家庭内暴力で逮捕され、20試合の出場停止処分を科されていた。23年は制限リスト入りでそのままシーズンを終え、11月にFAになった。事件については5月に解決され、ウリアスは罪を認め、治療プログラムに入っている。ただし、MLBの家庭内暴力ポリシーでは、選手が犯罪で起訴されていなくても、コミッショナーがポリシー違反を理由に出場停止処分を科す権限を持っている。MLBはロサンゼルスタイムズ紙の取材に対し「引き続き、捜査に関連する証拠を収集している」と回答、今後処分を決める。MLBの家庭内暴力および性的暴行に関するポリシーの下で、これまで2回目の出場停止を受けた選手はいない。

 映像は匿名の目撃者によって撮影され、ハイウェイパトロールが保管していた。ビデオには、ウリアスが歩道で2人の女性を追いかけ、そのうちの1人に対し背後から髪または肩を引っ張った様子が映っている。フェンスに押し込み、右手でパンチを放ち、スペイン語でののしりの言葉を浴びせた。映像ではパンチが当たったかどうかは不明瞭だが、強いパンチを放ったのは確かだった。

 ロサンゼルスタイムズ紙のコラムニスト、ディラン・ヘルナンデス記者は「この映像の存在は、ウリアスが再びMLBで投げるチャンスを危うくするかもしれない」と指摘している。仮にMLB機構が許しても、30球団はビデオを見て契約をちゅうちょする。「制御不能な怒りの姿と声は容易には忘れられない。プロスポーツはビジネスであり、世論が、法廷と同じくらい重要になる」と付け加えている。

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