巨人「つながり」でM6　吉川がつないだ！2戦連続V打　浅野の声出し爆笑太眉効果も！

2024年09月21日 05:30

野球

巨人「つながり」でM6　吉川がつないだ！2戦連続V打　浅野の声出し爆笑太眉効果も！ — ＜広・巨＞試合前の円陣で浅野（右）は写真を手にナインを鼓舞する（撮影・西川　祐介） Photo By スポニチ

【セ・リーグ巨人8―2広島（ 2024年9月20日マツダ）】首位の巨人は20日、広島戦に8―2で快勝し、優勝マジックを2つ減らして「6」とした。吉川尚輝内野手（29）は、3回2死一、二塁から2試合連続の決勝打となる先制の2点二塁打。7回にも中前適時打を放つなど、3安打3打点の活躍を見せた。13安打と打線がつながったチームは、1分けを挟んで4連勝。2位・阪神とのゲーム差を3に広げ、4年ぶりのリーグ優勝へ向けて一気に突き進む。

　つないだ。3回2死無走者から、丸の内野安打と浅野の四球で築いた一、二塁。吉川が大瀬良の直球を捉えると、左翼への先制2点二塁打となった。1、2番の出塁を生かし「絶対に還すと強い気持ちで打席に入った」とうなずいた。

　合言葉は「つながり」だ。15日から、浅野が試合前円陣の声出しを務める。前日は消えないことから油性マジックを仕込んできたが「今日のテーマ“つながり”でいきます」と切り出すと、幼少期の写真を取り出した。「僕のちっちゃい頃なんですけど、眉毛見てください。（つながっている）立派な眉毛しています！今日はこれぐらいつながり持って、つながりのある打線で頑張りましょう」。爆笑でナインを盛り上げ、4連勝に導いた。

　結果につなげている。吉川は岡本和とともに全試合に出場。これまでは高い身体能力を持ちながらも故障で離脱することがあった。昨季終了後にヨガを試したほか、本拠地の試合では全体練習の約1時間前にグラウンドに登場。トレーナーと動きを確認するなど入念なケアを欠かさない。この日も、移動ゲームでの体の負担を軽減するため空路で広島入りし、試合に備えた。

　4番へつないでいる。10試合連続の3番起用に応える2戦連続の決勝打。阿部監督は「ずっと今年はいいところで打ってくれているし、存在感を凄く出してくれている」と目を細めた。今季の安打数は145となり、自己最多を更新も「個人的なことはいい。勝てたことが全て」と興味を示さなかった。

　マジックは6に減ったが、「目の前の試合を勝つことだけ考えてやっていきたい」と吉川。一日一日の積み重ねが、歓喜の瞬間につながると知っている。（小野寺　大）