×

巨人・浅野翔吾 ミス猛省もプロの自覚「引きずっても仕方ない…切り替えて」 丸からは「下向くなよ」

2024年09月21日 18:14

野球

巨人・浅野翔吾 ミス猛省もプロの自覚「引きずっても仕方ない…切り替えて」 丸からは「下向くなよ」
<広・巨>8回、小園の適時打を後逸した浅野(撮影・岸 良祐) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   巨人4―5広島 ( 2024年9月21日    マツダ )】 巨人の浅野翔吾外野手(19)は敗戦につながる痛恨のミスを猛省しつつも必死に前を向いた。
 「ああいうミスは許されないので、今後しないように反省したいと思います」

 高卒2年目、19歳の若武者にとって試練の時が訪れたのは8回だった。

 4―1で迎えたこの回、3番手右腕・ケラーが2死一塁から矢野に右前打されて一、三塁とピンチを広げ、相性の悪い秋山に右前打されて4―2。ここで3番手左腕・高梨にスイッチした。

 だが、秋山の代走・羽月に初球で二盗を決められ、2死二、三塁。続く小園の右前適時打で1点差に迫られると、この打球に猛チャージしていた右翼・浅野が後逸する痛恨の失策を犯して一気に4―4の同点となった。

 動揺の隠せない高梨が坂倉に3ボール1ストライクとしたところで申告敬遠とし、阿部監督が自らマウンドに行って5番手右腕・船迫にあとを託したが、巨人キラーの末包に左前適時打されて勝ち越しを許し、これが相手の決勝点となった。

 ミスをしたあとには中堅を守る35歳の丸から「下向くなよ」と声をかけられたといい、「もう2度と同じミスしないように考えながら、しっかり守備をしていきたいなと思います」とした浅野。

 「もう切り替えて、終わったことなので、引きずっても仕方ないと思うので、切り替えて迷惑かけないようにやっていきたいです」とプロらしい一言で決意を口にしていた。

 浅野は試合前の円陣における連日の爆笑声出しでチームを盛り上げ、この日も「2番・右翼」に入って先発出場。初回に四球で出て先制のホームインを果たしただけでなく、5回には「あの場面は追加点がほしかったので」と貴重な追加点となる適時二塁打も放っていた。

 1点を追う9回には2死走者なしという場面で第5打席に入ったが、相手守護神・栗林に空振り、ボール、空振り、空振りで三振に倒れて最後の打者となると、打席で膝をついてしばらく動けなかった19歳。

 重い足取りで戻った三塁側ベンチでは35歳の小林に肩を叩かれるなど、先輩たちから慰められながらタオルに顔を押し当てベンチを引き揚げた。

 だが、阿部監督も「しょうがないな。やりたくてやってるわけじゃないし、みんな必死こいているなかでのミスだからね。これを糧にやってもらうしかないよね。ちょっと守備で、チビッてるところあるからね。積極的なミスだったらね、仕方ないから。失敗を恐れないでね、やってほしいなと思います」とかばったように、誰もミスを責める者はいない。反省はしても決してくじけず。その先にきっと輝く未来がある。

おすすめテーマ

野球の2024年09月21日のニュース

特集

野球のランキング

【楽天】オススメアイテム