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阪神・岩崎、白星で飾った通算500登板「あと半分、頑張ります。冗談ですけど」緊迫の同点9回を3人斬り

2024年09月22日 05:15

野球

阪神・岩崎、白星で飾った通算500登板「あと半分、頑張ります。冗談ですけど」緊迫の同点9回を3人斬り
<D・神>500試合登板を達成した岩崎(撮影・須田 麻祐子) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   阪神6ー5DeNA ( 2024年9月21日    横浜 )】 節目のマウンドも淡々と3つのアウトを奪って仕事を果たした。阪神・岩崎が、球団7人目の通算500試合登板を果たして9回の1イニングを零封。直後に佐藤輝の15号ソロで勝ち越しに成功し、今季4勝目も手にした。
 「(1000試合登板まで)あと半分、頑張ります。いや冗談ですけど(笑い)。横浜ベンチとかも祝ってくれてうれしかったです」

 同点の緊迫した展開も、落ち着いていた。先頭の蝦名を中飛に仕留め、梶原も左飛。牧も遊ゴロの3人斬りで味方攻撃につなげた。

 17年から救援に本格転向し、今季まで8年連続で40試合以上に登板。セットアッパー、クローザーとさまざまなポジションで多くの経験を積んだ。どんな窮地にも表情を変えない“鉄仮面”が魅力。だが、その裏には意外な顔をのぞかせる。

 「鋼のメンタルとか言いますけど、そんなの存在しない。自分に“はったり”をかまして何を信じるか。自分だって(カウント)0―3になったら嫌。だから初球ストライクを心がけているので」

 大嫌いな言葉を聞かれると「勤続疲労」と即答する。毎シーズン、欠かさずチームの全休日も甲子園に足を運んで汗を流す。8月下旬の広島から横浜に移動する遠征中も始発に乗り、途中下車して甲子園でスーツからジャージーに着替えて体をケア。「それは当たり前のことなんで。休日返上とか、そういうことでもないです」

 昨年11月、日本一を決めた翌日から数日間は疲れを癒やすべく完全オフを取った。だが休養明けとなった日の早朝に、自宅のトイレで倒れて動けなくなった。「やっぱり動かないとダメですね」。その日から、今季へ向けた自主トレを始めた。

 「もう負けられないんで。明日からもっと大事な試合ですし。頑張ります」。大台は通過点とばかりに、背番号13は逆転連覇という“てっぺん”を見据えた。(遠藤 礼)

 ○…岩崎(神)が21日のDeNA戦で9回に6番手で登板し、通算500試合登板を達成した。プロ野球111人目。初登板は14年4月2日の中日戦。阪神で500試合以上に登板したのは7人目で、最多は藤川球児の782試合。

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