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中日・田島が引退会見「1つのアウトも取れなかった」阪神戦で終わり意識 大野や祖父江から花束渡され涙

2024年09月22日 14:02

野球

中日・田島が引退会見「1つのアウトも取れなかった」阪神戦で終わり意識 大野や祖父江から花束渡され涙
引退会見で涙を拭う田島(撮影・椎名 航) Photo By スポニチ
 今季限りで現役を引退する中日・田島慎二投手(34)が22日、バンテリンドームで引退会見を開いた。
 「シーズンが始まる前から“勝負の年になる”と決めてやってきた中で、阪神戦で、1つのアウトも取れなかった試合で、心が折れたというか、辞めないといけないのかなと。その試合の後に、妻には“今年で終わるだろうな”というようなことを伝えていました」

 13年目の今季は、6月22日に初昇格。6月27日の阪神戦で初登板したが、1死も奪えず4失点で降板。同29日に出場選手登録を抹消され、その後は2軍調整だった。

 東海学園大から11年ドラフト3位で入団。1年目の12年には、56試合に登板し、新人最多となる10試合連続を含む30ホールドを記録。16年は開幕から31試合連続無失点のプロ野球新記録(当時)を達成するなど、「タジ魔神」の愛称で人気を集めた。

 同僚からも親しまれた。会見の終盤、公私で親交が深い大野や祖父江らがサプライズ登場し花束を贈られた。

 「まず(引退を)伝えたのは大野さんや祖父江さんでした。連絡したら察するかなって思ったので“もらいものがあるので家に届けます”とか言って。電話ではなく直接言わないとって…」と涙。続けて「大野さんは“そうか”と。祖父江さんには“僕の分まで頑張ってほしい”と伝えました」と振り返った。

 通算461試合に登板。25勝41敗75セーブ、116ホールド、防御率3・62。ブルペン陣を支えた。

 「やっぱりプロ初登板というのは印象深いです。いきなりサインミスして、捕手の谷繁さんに睨まれたのは覚えています(笑い)。地元球団で、好きな球団。ドラゴンズファンの声援は凄くて、子どものころ、ドームの客席でメガホンを叩いていたけど、自分がマウンドに立った時に、こんなに力になるんだって。ファンのみなさんのおかげです」と感謝した。

 10月5日のDeNA戦(バンテリン)でセレモニーを予定。「最初はやりたくなかったというか、若手が1イニングでも多く投げる方がいいかなと思うので。家族に話したら、“最後の晴れ舞台だから、やってくれ”と。両親や支えてくれた人たちの前で、自分らしく投げたいと思います」と話した。

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