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巨人・浅野翔吾 二塁打で8戦連続出塁も痛恨バントミス 異例の声出し続投、先輩たちに感謝も…

2024年09月22日 22:00

野球

巨人・浅野翔吾 二塁打で8戦連続出塁も痛恨バントミス 異例の声出し続投、先輩たちに感謝も…
<神・巨>6回、浅野は二塁打を放ち雄叫びをあげる(撮影・西川祐介) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   巨人0―1阪神 ( 2024年9月22日    甲子園 )】 巨人の浅野翔吾外野手(19)は22日の阪神戦(甲子園)で「2番・右翼」に入り、30試合連続今季32度目の先発出場。逆転負けにつながる痛恨の適時失策から一夜明けた試合で二塁打を放って8試合連続出塁としたが、初回の先制機には痛恨の送りバント失敗を犯すなど2日連続で無念の結果に終わった。
 初回だった。相手先発右腕・才木から35歳の1番・丸が2球目を右翼線二塁打し、いきなり無死二塁と先制チャンス。浅野は初球から送りバントの構えを見せた。

 だが、3球目をバントした打球は投手前に転がり、二走・丸が二、三塁間に挟まれた末にタッチアウト。挟殺プレーの間に打者走者の浅野は一気に二塁を狙ったが、こちらも塁上でタッチアウトとなり、併殺が成立。1死三塁を狙ったはずが2死走者なしとなり、先制を逃した。

 巨人は前日21日の広島戦(マツダ)で4―1で迎えた8回に一挙4失点して逆転負け。この回1点を失って、なおも2死二、三塁という場面で浅野は小園の右前打にチャージするも後逸し、痛恨の適時失策となった。

 一瞬にしてまさかの同点。打者走者の小園にも三塁進塁を許す形となり、末包に勝ち越し打を許した。浅野は1点を追う9回、空振り三振に倒れて最後の打者にもなっていた。

 積極的なプレーがミスにつながり、もちろん誰も責める人などいない。ミスの直後に中堅を守る35歳の丸から「下向くなよ」と声をかけられ、試合終了後のベンチでも先輩たちから肩を叩かれるなど慰められた。

 阿部監督も「やりたくてやってるわけじゃないし、みんな必死こいているなかでのミスだからね。これを糧にやってもらうしかないよね」「積極的なミスだったらね、仕方ないから。失敗を恐れないでね、やってほしいなと思います」とコメント。

 試合後にベンチで頭からバスタオルをかぶってしばらくうずくまっていた浅野もミスを猛省しつつ「もう切り替えて、終わったことなので、引きずっても仕方ないと思うので、切り替えて迷惑かけないようにやっていきたいです」とプロらしい一言で決意を口にしていた。

 ここまで連勝のゲンをかつぎ、試合前の円陣における爆笑声出しを続けていた浅野。引き分け以上では同じ選手が務める慣例となっており、敗戦翌日のため、通常であればこの日から変更になるはずだったが、異例の“続投”でこの日も声出し役を任された。

 「あざっす!昨日はいろいろと声かけていただきありがとうございます。あの…ミスしたんですけど、このミスは野球でしか取り返せないと思っているので、今日、絶対にやってやります!」

 明るい表情でそう繰り出した19歳の若武者に、いつも通り両脇を陣取った坂本、丸ら先輩ナインが優しい目をしながら「お~っ!」「おっしゃ~っ!」と元気いっぱいに呼応。浅野が「全員でこの阪神戦2勝できるように、まずは今日、全力でがんばりましょう!さあ、いこう!」と続けると、さらに「よっしゃ~!」「ナイス!」「ウオ~~~っ!」と先輩たちが応じ、最高の雰囲気での試合開始となったが、勝利には結びつかなかった。

 初回のバント失敗というミスを取り返したい浅野は0―1のまま迎えた6回、先頭打者として2球目の外角高め146キロ直球をフルスイングし、左中間突破の二塁打を放って出塁。8試合連続出塁とした。

 吉川、岡本和の3、4番が連続四球で続いて無死満塁。だが、長野が初球を打って投飛、坂本が2球目を打って二飛、門脇の代打・大城卓も初球を打って中飛と才木に封じられ、結局、最後まで1点も奪えずに球団ワーストを更新する今季19度目の零敗を喫し、2位・阪神に1ゲーム差と迫られた。

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