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ソフトバンクV 圧倒的強さのワケ 昨季から四球激減…投手陣再建託された男の「号令」

2024年09月23日 21:42

野球

ソフトバンクV 圧倒的強さのワケ 昨季から四球激減…投手陣再建託された男の「号令」
ソフトバンク・倉野信次投手コーチ兼ヘッドコーディネーター Photo By スポニチ
 ソフトバンクが4年ぶりにリーグ優勝を果たした。20年の優勝を最後に21年から4位、2位、3位と優勝から遠ざかっていたが今季は投打ともに圧倒的な強さを見せつけた。
 ソフトバンク投手陣の圧倒的な安定感を生んだのは「逆転の発想」だ。アメリカでのコーチ経験を経て今季、3年ぶりにチーム復帰した倉野信次1軍投手コーチ兼ヘッドコーディネーター(49)は、22年はリーグワースト474四球、23年もリーグ2番目に多い451四球だった投手陣の立て直しを託され「四球は出していい」と号令を出した。

 「メンタル的に自分の力を最大限、発揮してもらえるように。思い切りが出るように考えています」

 四球は悪いことというイメージを取り払い、走者を出しても腕を振って無失点に抑えればOK。投手のメンバーはほぼ、昨季と変わらない中、今季は23日オリックス戦を終え、135試合消化時点でリーグで2番目に少ない355四球。チーム防御率は昨季の3・27から2点台中盤に良化した。

 はまったのはセットアッパーだったモイネロの先発転向。当初は先発1年目も考慮し、ある程度、間隔をあけることも考えていたが「本人が“定期的に投げた方が調子がいい”という本人の意思にトレーナー、コーチの評価が一致した」と倉野コーチ。9月に一度、疲労を考慮されて出場選手登録を抹消されたが、100ホールドを達成した投手では初の2桁勝利投手になり、8月までの21試合で20試合がクオリティースタート(6回以上、自責点3以下)をクリアするなど、有原とダブルエースと呼べる存在になった。

 「ホークスは競争が激しい球団。激しいがゆえにキャンプではペースが速くなる。そうなると息切れしてしまう」と実績のある投手には優先権を与え、有原、和田には早々にローテーション入りを通達。無駄な競争はさせず、有原はエースと期待した通りに勝ち星を重ねた。
 

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