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【又吉広報の撮れたて直行便】節目の500試合登板で被弾…もっと自分を高めたい

2024年09月24日 06:00

野球

【又吉広報の撮れたて直行便】節目の500試合登板で被弾…もっと自分を高めたい
引退する沖縄の先輩・オリックス比嘉幹貴投手(左)と記念撮影する(又吉広報提供) Photo By 提供写真
 18日の日本ハム戦で500試合登板を達成することができました。ホークスに移籍してからは「そこを超えて貢献していきたい」と多少なりとも意識してきた数字です。ただ、達成できたことと、結果を別にして考えないといけない登板にもなりました。あの場面で先頭打者のレイエス選手にホームランを打たれてしまうなんて。
 ここから先は501試合、502試合と、もう一試合、一試合です。首脳陣の皆さんも、ファンの人も求めているのは0という数字だと思う。目の前の試合を抑えていかないといけない。入った時はプロで11年もできるとは思っていませんでしたが、現状の自分を見ると、もっといいパフォーマンスが出せるんじゃないかという葛藤もあります。特にホークスは若い選手たちもどんどん出てきています。

 9月の序盤はチームが今季初の4連敗。4日の日本ハム戦では松本裕樹が緊急降板し、後を受けたルーキー・大山と岩井がつかまり、逆転負けをしてしまいました。そこはブルペンの最年長として、多くの試合を投げさせてもらい、いいことも悪いことも経験してきた立場として、伝えられることは伝えさせてもらいました。

 反省するところは反省した上で、申し訳ないとか感じる必要もありません。誰でも失敗はするのですから。あの場面でマウンドに選ばれたのはあの2人だけでした。凄くいい経験をしていると思うし「あの試合があったから」と思えるようにやっていけばいい。

 僕も中日時代、3年目の2016年に1週間で3回も負けたことがあります。さすがにメンタルを持っていかれましたね。タクシーで球場の行き来をしていたのですが「もし事故ったら投げなくて済むのかな」とまで頭に浮かんでしまったり。

 その時は浅尾さん、田島さん、大野さん、もちろん、岩瀬さんもですが、周りの方々に凄く良くしてもらいました。「明日もあるぞ」「悔しいのは分かるけど明日も投げないといかんぞ」って言われたのを覚えています。ずっとやってきた人たちの重みを感じました。

 今回の写真は沖縄の先輩でもあるオリックス・比嘉幹貴さんです。面倒見の良い沖縄のお兄ちゃんという感じの方で、野球教室をやった時に参加してもらった縁もあります。今季限りで引退されます。同じリリーフとして改めて41歳までやられたことの凄さを感じます。なんとか追いつきたい。まだまだ勉強、練習をして、自分を高めていきたいと思います。 (福岡ソフトバンクホークス投手)

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