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阪神・秋山が若虎たちにエール 捕手・藤田には「意思を言葉なり、ジェスチャーなりで示せ」

2024年09月25日 05:15

野球

阪神・秋山が若虎たちにエール 捕手・藤田には「意思を言葉なり、ジェスチャーなりで示せ」
<神・ソ>引退試合の登板を終え捕手・藤田と握手を交わす秋山(左)(撮影・後藤 正志) Photo By スポニチ
 引退登板を終えた阪神・秋山が、スポニチ本紙を通じて後輩たちにエールを送った。
 ここ2年間はほとんどの時間を2軍で過ごしたことで若手たちと接する機会は増え、助言も送ってきた。

 時に厳しい言葉も投げかけたのは、捕手。特に、今季数多くコンビを組んできた高卒5年目の藤田には、今春キャンプで苦言を呈したことがあった。

 「(キャンプでは)雑だなと感じる部分があった。もっと危機感を持って欲しいなと思って言いました。その後、球種のサインだけじゃなく“藤田がこうしたい”という意思を言葉なり、ジェスチャーなりで示して欲しい…と。それを理解した俺のボールはさらに良くなるよ、と伝えてきましたね」。

 15年間、タイガースのために腕を振ってきた33歳は自身のこととは別に、チームの底上げや若手捕手の成長を願っていた。2月から月日が経ち、その藤田には変化もあったという。「“秋山さんちゃんと投げて下さいよ”ぐらい思ってくれていいから、と言ってきて最近はこっちが“差し込まれる”ぐらいのことを藤田も言ってきたりしますからね。変わってきたのかなと」

 同じ投手では2年目の茨木の名を挙げた。「練習をしっかりできるし、怪我しない。頑張って欲しいですね」。立ち上がりに失点することが多かった茨木とは「初回、先頭にフォアボールなら“坊主”な」と冗談も交えながら叱咤してきた。登板前のブルペンでの肩の作り方など実戦的な助言もしてきた。

 そして左肩、左手首の手術から復活し1軍で奮闘する高橋はずっと可愛がってきた後輩。「遥人はめっちゃ性格がネガティブじゃないですか。でも明らかに一番凄いボールを投げてる。それがむかつくんですよね(笑い)」と愛情たっぷりのエールを送った。

 球団が引退を正式発表した13日、デーゲームのウエスタン・くふうハヤテ戦で茨木はプロ初完投勝利を挙げ、ナイターの広島戦では高橋が4勝目。“秋山先輩”への恩返しにも見える2つの白星だった。(遠藤 礼)

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