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オリックス元監督の森脇浩司氏 T―岡田らの引退試合を現地観戦 成長感じた14年優勝争い時の行動

2024年09月25日 05:20

野球

オリックス元監督の森脇浩司氏 T―岡田らの引退試合を現地観戦 成長感じた14年優勝争い時の行動
打席に向かうT-岡田内野手(左)に声を掛ける森脇浩司監督(2014年撮影) Photo By スポニチ
 【パ・リーグ   オリックス2―9西武 ( 2024年9月24日    京セラD )】 オリックス元監督の森脇浩司氏(現沖学園シニアディレクター、福岡トヨタGM)が、かつて指導したT―岡田、安達の引退試合を観戦に京セラドームを訪れた。比嘉を含めた3選手からそれぞれ電話で直接引退の報告を受け、T―岡田からは「ぜひ最後見に来て下さい」と引退試合へ招待され、かつての教え子たちのラストゲームを現地で見届けた。
 「“お世話になりました”と言ってくれましたが、僕の方こそ色々教わった思いが強い。来年になって試合を見ていても、彼らの姿をもう見ることができないんだなと思うと…。当時から経過した時間の長さを、どうしても感じますよね」

 安達のルーキーイヤーだった12年に、オリックスの1軍チーフ野手兼内野守備走塁コーチに就任。岡田彰布監督の休養による監督代行を経て、13年から正式に監督就任した。「本当に日々変化を見せてくれて、成長していく姿を見せてくれた選手たちだった。今の自分から脱皮するんだという意識が日に日に強くなっていってるのを感じて、僕自身が勇気づけられていた。安達を筆頭に、強くなっていくんだという強い意志の表れが日々見えた」と、当時を回想する。

 特に印象に残っているのが、ソフトバンクとシーズン最終戦まで優勝を争った14年9月の出来事だ。5日にほっともっと神戸でナイターを戦い、翌6日は京セラドームでのデーゲーム。ナイター明けかつホームながら移動試合の厳しい条件だったが、T―岡田と安達の2人は自主的に早出で守備練習を敢行した。「この人たちはもう間違いないなと思ったね。優勝争いでハードな日程でもあったし、(オリックスにとって)今までにないシーズンを過ごしていた。責任感が最終的に自分の行動を決めていくと思っているので。まだ彼らは当時若かったけど、レギュラーになりつつある時期において、そういう必要な責任感が感じ取れた」と、自覚のにじみ出る行動に目を細めていた。

 かつての教え子から引退報告を受け、「Tにも安達にも比嘉にも、“自分なりにちゃんとやり切れたか?”って聞いたら、“はい、もうしっかりやり切れました”とそれぞれ即答で返ってきたので」と万感の思いを口にした森脇氏。「彼らに限らずだけど、今度は人を導いていく仕事が必ずや待っていると思うので。安達の場合は既にもう兼任ですよね?素晴らしい経験をここまでオリックスでさせてもらっていると思うので、今後も陰ながら応援していきたいなと思うし、今まで流れた時間に今一度自信を持ってほしい」。教え子をねぎらい、第二の野球人生へエールを送った。   (阪井 日向)

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