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番長DeNA CS前進!今季初1-0勝ち 改心?ウィックが8回番人 4投手無失点リレー

2024年09月26日 05:30

野球

番長DeNA CS前進!今季初1-0勝ち 改心?ウィックが8回番人 4投手無失点リレー
<D・巨>勝利しタッチを交わす三浦監督(左から2人目)らDeNAナイン(撮影・光山 貴大) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   DeNA1-0巨人 ( 2024年9月25日    横浜 )】 DeNAは25日、巨人戦で今季初の「1―0勝利」を飾った。内野ゴロの間に挙げた1点を、三浦大輔監督(50)が4投手の継投で守り切った。3番手で8回を封じたローワン・ウィック投手(31)は、今月チームトップタイの4ホールド目。8月27日の阪神戦では降板を拒否し指揮官を激高させたが、そこから11戦を自責点0とフル回転が続く。CSを争う4位広島とは1・5ゲーム差に広げ、3年連続の進出へ大きく前進した。
 あの「一喝」が改心させたのか――。その後の11試合は12回2/3を被安打わずか5で自責点0(失点1)。三浦監督は「そんなことないですよー」と笑った。降板を拒否され「CHANGE!」と声を荒らげてマウンドに詰め寄ったのは8月27日の阪神戦だった。

 ウィックへの評価は変わらない。「気持ちも強い投手。闘争心を前面に出して向かっていってくれている。よく守り切って勝ち切った」。あの試合後は話し合いの場を持ち、意思統一に努めていた。ウィックは「役割を明確にしてくれる。準備をやりやすくしてくれている」と感謝する。

 負けか引き分けなら優勝の可能性が消える試合だった。1―0の8回を託した。代打・中山、丸を空振り三振。四球を挟んで吉川を遊ゴロに抑えた。最速156キロの直球を軸に18球。今季初の「1―0勝利」に導いた。今月はチームトップタイの4ホールド目で、3位浮上への原動力だ。

 気性の激しさが目立つが、三浦監督は意外な一面を明かした。投手コーチ、分析班スタッフと日本の打者の傾向と対策を重ねる姿を見て「日本の野球を理解して、受け入れる心を持っている」と言う。9月15日の広島戦でも乱闘騒ぎで両軍もみ合う中で新井監督と激しく言い争った荒ぶる右腕。一方で日本で通用する球、改良が必要な球を日々分析して登板する。だから要のセットアッパーを託す。

 捕手としてカージナルスに入団し、外野手を経て16年から投手に本格転向した苦労人でもある。あの一喝騒動を反省しつつも「周りにいい意味で緊張感をもたらしたのかもしれない」と前向きに捉え、献身的に腕を振る。

 激しい雨の中で6回無失点のジャクソンから4投手が無失点でつないだ。4位広島とのゲーム差を1・5に拡大。8月末から主将の牧考案の「勝ちきる覚悟」がスローガンに掲げられた。三浦監督は「勝ちきる覚悟を持って投げてくれている」とウィックを称えた。(神田 佑)

 ▼DeNA・ジャクソン(6回2安打無失点の好投で7勝目)素晴らしいゲーム。チームで、全員で勝ち取った勝利だと思う。

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