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ソフトバンク V凱旋本拠で継投ノーノ―あと1人!CSへ万全だ

2024年09月26日 05:25

野球

ソフトバンク V凱旋本拠で継投ノーノ―あと1人!CSへ万全だ
<ソ・西>VIVAポーズでファンとリーグ優勝を喜ぶ小久保監督(前列左から4人目)らソフトバンクナイン(撮影・岡田 丈靖) Photo By スポニチ
 【パ・リーグ   ソフトバンク2―0西武 ( 2024年9月25日    みずほPayPay )】 パ・リーグ覇者のソフトバンクは25日、本拠地で凱旋試合となった西武戦に2―0で勝利した。快挙まであと一歩だった。先発のカーター・スチュワート投手(24)、和田毅投手(43)らが8回までノーヒットノーラン継投。9回2死でロベルト・オスナ投手(29)が初安打を浴びて快記録こそ逃したが、和田を中継ぎでテストするなど収穫は多かった。チームは5連勝で貯金を今季最多39とした。
 あと一人のところで快挙を逃した。2―0の9回2死、守護神に復帰したオスナが西武の打者32人目・野村大に初安打の左中間三塁打を浴びた。今季途中までソフトバンクに在籍し、西武にトレード移籍した元同僚から痛打。ノーヒットノーラン継投を逃したが、小久保監督は「目的はクライマックス(シリーズ)でクローザーに戻るための準備期間です」とプラス面を強調した。

 大阪の地でリーグ優勝を決めての凱旋試合は5投手による1安打零封リレーだった。特に本拠地ドームが沸いたのが6回だ。背番号21がカムバック。しかも中継ぎで。5回無失点の先発・スチュワートに続いて和田がマウンドに上がった。

 1軍での登板は先発した7月5日の楽天戦以来。23年10月9日のオリックス戦以来、1軍戦では7度目の中継ぎ登板だった。先頭の長谷川に四球を許したが、5球目にはこの日最速の146キロをマーク。2死二塁のピンチでは冷静に佐藤龍を三ゴロに抑えた。1イニングを19球、無安打無失点に抑えるとグラブを叩き、甲斐とタッチして喜んだ。

 7月から2軍で調整が続いていた。倉野投手コーチ兼ヘッドコーディネーターと話し合い、中継ぎで戦力となることを決めた。「まだポストシーズンが残っていて少なからず貢献したい。1回、一人でも力になる。連投でも準備する。やっていくしかない」。この日1軍に再昇格し、43歳7カ月でのプロ初ホールドも付いた。
 新しい役割でクライマックスシリーズなどポストシーズンの力になることを示した。小久保監督は「中継ぎで試しながらね。新しい戦い方を探っていく中で、収穫の多い試合だったんじゃないですかね」と話した。

 試合後には優勝セレモニーが行われ、小久保監督と選手たちはグラウンドを一周し、ファンと喜びを分かち合った。次の目標に向かって、和田は「今年は日本一に向けた戦力になりたい」と力強く言った。 (井上 満夫)

 ○…ソフトバンクは5投手の継投によるノーヒットノーランをあと一歩で逃した。もし“継投ノーノー”を達成していれば、ソフトバンクが21年8月15日の日本ハム戦で記録して以来史上6度目の快挙だった。同戦でもスチュワートが先発して5回を投げ、2番手以降は津森が2/3回、嘉弥真が1/3回、松本裕が1回、板東が1回、甲斐野が1回と6投手のリレーで達成した。

 ○…43歳7カ月の和田(ソ)が1回無失点でプロ初ホールド。球団では06年9月16日の楽天戦で吉田修司がマークした39歳9カ月を上回る最年長記録となった。ホールドのパ・リーグ最年長は14年斎藤隆(楽)の44歳6カ月、プロ野球最年長は09年工藤公康(横浜)の46歳4カ月。

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