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菊池雄星 レギュラーシーズン最終登板で移籍後初黒星 6回4安打2失点、自責0で10敗目

2024年09月26日 05:55

野球

菊池雄星 レギュラーシーズン最終登板で移籍後初黒星 6回4安打2失点、自責0で10敗目
アストロズ・菊池雄星(AP) Photo By AP
 【ア・リーグ   アストロズ1-8マリナーズ ( 2024年9月24日    ヒューストン )】 アストロズの菊池雄星投手(33)が25日(日本時間26日)、本拠でのマリナーズス戦に先発し、6回4安打2失点(自責0)で今季10敗目を喫した。アストロズに加入後、この試合までに9試合に先発して5勝負けなし(チームは9連勝)と“不敗神話”を継続していたが、ついに途切れた。ただ、試合には敗れたものの、菊池は6回を4安打2失点(自責0)、8奪三振、1四球で防御率は4・05。この日奪った8三振を加えて今季通算206奪三振とし、日本人左腕としては初めてシーズン200奪三振も記録した。
 それにしても悔しい黒星となった。たった1つのプレーで菊池のリズムが狂ってしまった。1―0と1点リードで迎えた6回だ。この回先頭のマ軍の9番・ムーアの打球は三塁正面への力ないゴロ。だが、三塁手・ホイットコムがグラブの先に当てて捕球できず、出塁を許してしまった。気にする素振りもみせなかった菊池だったが、続くロブレスにはこの日初めての四球を与えた。1死後、3番・ローリーの三塁前へのボテボテのゴロがこれまた内野安打となり1死満塁。ここで4番・アロザレーナはこの日最速の97・2マイル(約156・4キロ)速球で空振り三振。菊池の意地の速球だった。だが、続くターナーに初球を左翼線に運ばれ、2点を奪われた。6回を投げ、2失点も自責0だったが、試合は逆転され、6回98球で降板となった。

 4年連続の地区優勝を果たした興奮が冷めやらぬ雰囲気の中、菊池は堂々の投球を続けていた。立ち上がりこそ右打者の外角への球が抜けて大きく外れたり、変化球が引っかかりすぎてショートバウンド投球になったりと、やや制球に苦しんだ。だが、自らの投球をきっちり修正して3回はわずか8球で三者凡退。4回は速球で押す投球に切り替えて空振り三振、左飛、空振り三振の三者凡退に抑えた。5回まででわずか2安打無失点、6奪三振、無四球。文句なしの投球だったが、たった1つのミスで流れが変わってしまった。

 チームは前日24日同25日)に同じマリナーズに勝って4年連続13度目の地区優勝を果たした。ただ、菊池はこの日のデーゲーム登板に備えて試合途中に球場を後にしたため、ナインの歓喜の輪にもシャンパンファイトにも加わることができなかった。ジョー・イスパーダ監督は「一緒に優勝を祝えたら良かった」と残念がったが、続けて「彼がプレーオフで何を見せてくれるのか、待ちきれない」と途中加入の左腕に大きな期待を寄せていた。

 菊池もこのほどスポーツ専門サイト「ジ・アスレチック」の取材に対し、オフにFAとなった場合を念頭に「(アストロズから)オファーをいただければ嬉しい。ここにいるのは居心地が良い。ぜひ勝てるチームにいて、ワールドシリーズのチャンピオンシップを目指したい」と“残留”に前向きな姿勢を示していた。だkらこそ、レギュラーシーズン最後のマウンドで勝ちたかった。

 チームは7回にソロ本塁打と、またも三塁手・ホイットコムが3度のミスを重ねるなどして3失点。9回にも再びホイットコムの失策から本塁打がからんで3失点し1―8惨敗(ホイットコム4失策&4投手で自責3)となった。

 とはいえ、菊池はアストロズ加入後の10試合では5勝1敗で、60回を投げて防御率2・70と抜群の成績をマーク。自身初、チームとしては2年ぶり3度目のワールドシリーズ制覇を目指して、ポストシーズンでもその実力を見せつける。

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