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大谷翔平「50―50」記念球が裁判沙汰に?高校生がボールを奪われたと主張 過去に売却益を折半した例も

2024年09月26日 12:18

野球

大谷翔平「50―50」記念球が裁判沙汰に?高校生がボールを奪われたと主張 過去に売却益を折半した例も
19日のマーリンズ戦で50号本塁打を放つ大谷(AP) Photo By AP
 ドジャースの大谷翔平投手(30)が19日のマーリンズ戦で史上初の50本塁打、50盗塁を決めた50号について、米国の競売会社ゴールディンは25日までに、50号本塁打ボールを27日(日本時間28日)から競売にかけると明らかにした。
 注目されていた50号ボールの行方。史上初の「50―50」達成球だけに価値は高い。FOX局電子版によると、球団が30万ドル(約4320万円)を交換条件に提示したが合意に至らず、争奪戦でボールを捕った男性は保管する意思を示して帰宅したという。

 ゴールディン社の公式サイトによると、オークションは日本時間28日に開始。入札は50万ドル(約7235万円)からで、450万ドル(約6億5099万円)で入札した場合は即決としている。

 ゴールディン社の公式Xでは「速報」と題して大谷の50号ホームランボールを紹介。「ついに登場です。50―50クラブの初代メンバーとなった大谷翔平選手の歴史的な試合から、50本目のホームランをお届けします。このユニークな野球ボールは、9月27日金曜日午後12時(東部標準時) に開催される特別な“Shohei Ohtani 50―50 オークション”で販売されます。野球と世界の歴史の一部に入札しましょう」とつづった。

 また、Xの動画にはホームランボールを取得した男性が登場。頑丈そうな小ぶりな金庫から記念球を大事そうに取り出すと「これがみんなが話題にし、探しているボールです。これが大谷翔平が打って50―50を達成した実際の50号ホームランボールです。3本塁打、10打点で唯一の50―50クラブのメンバーになりました」と紹介した。ボールには大リーグの認証マークも付いており「U」と「3」の刻印もあり「おそらくこれまでで最大のオークションになるでしょう」とオークション開始が待ち切れない様子。ボールにはバットで打った後なのか黒い跡もあり「ここがバットに当たったところかもしれない」と笑った。その後は、男性の背丈ほどのある特大の金庫に保管される様子も動画で流された。

 米「ニューズウイーク」はこのボールが競売に出品されたことを伝えつつ「オークション後に訴訟の可能性も?」との記事を掲載。記事では「選ばれたスポーツコレクターたちが舌なめずりする一方で、ボールを手から盗まれたと主張するあるファンもまた、非常に興味深く観察していることだろう」と同じくボールに手をかけていた高校生のグレッグ・マトゥスさんが、出品者からボールを奪い取られたと主張しているとした。

 ニューズウイークは、クリーブランドを拠点とする弁護士、ダニー・カロン氏のコメントとして「マトゥスさんがオークションの収益の一部に法的な権利を持つ可能性があると考えている。裁判になるかもしれない」と記念球の所有権を巡って裁判になる可能性もあるとした。また、記事ではバリー・ボンズが2001年に放ったシーズン最多73号を巡り、ボールの所有権を主張するファンがボールの売却益を分け合った判例を出し「もし裁判になるなら、ボンズのケースがこの子の最良の前例となる」と報じた。

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