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ド軍指揮官 大谷翔平の日本選手最多タイ56盗塁に驚嘆「イチローが盗塁の名手だったことを考えると驚き」

2024年09月26日 15:24

野球

ド軍指揮官 大谷翔平の日本選手最多タイ56盗塁に驚嘆「イチローが盗塁の名手だったことを考えると驚き」
試合後、取材に応じるドジャース・ロバーツ監督(撮影・柳原 直之) Photo By スポニチ
 【ナ・リーグ   ドジャース4ー3パドレス ( 2024年9月25日    ロサンゼルス )】 ドジャースの大谷翔平投手(30)が25日(日本時間26日)、本拠でのパドレス戦に「1番・DH」で先発出場。首位攻防3連戦2戦目の第3、4打席で2打席連続適時打を放つと、6回には二盗を決め、イチロー(マリナーズ)が2001年に記録した日本選手最多56盗塁に並んだ。大谷の活躍でチームが2位パドレスに勝利を収めてマジック2が再点灯し、26日(同27日)の第3戦で勝利すればドジャースの3年連続、大谷にとってはメジャー初の優勝が決まる。
 試合後、大谷は「いい場面で打てて少し感情的なものが出た。ファンの人の盛り上がりも、チームの士気も高い。そこはより集中できる材料かなと思います」と振り返った。

 イチローに並ぶ日本選手最多56盗塁については「もちろん憧れの選手でもありますし、数が並んだからといってそれが変わることはもちろんない。引き続きチームの勝ちのために走るところは走っていきたいと思います」と話した。

 デーブ・ロバーツ監督は、大谷がイチローの持つ日本選手最多56盗塁に並んだことに「イチローの足の速さや彼がダイナミックな盗塁の名手だったことを考えると驚きだ。でも、翔平はこれまで多くの記録を破った」と祝福。自身も日本生まれの選手では3番目に多い49盗塁だったことを振られると「それはありがたいこと。そして、この2人ほど才能がなかった男にとって、その会話に参加できたことはよかった」と喜んだ。

 これが大谷の求めていた「ヒリヒリ」する戦いだった。3―3の6回2死一、二塁の第4打席。パドレスは大谷対策として左腕モレホンを投入してきたが、過去3打数2安打と相性の良さを見せつけた。カウント2―2から浮いたシンカーを捉えて中前へ2打席連続適時打。一塁に向かう大谷は雄たけびを上げた。この一打で一、三塁とすると、今季56盗塁目を決めて2001年にイチローがマークした日本選手最多56盗塁に並んだ。

 この日はナ・リーグ4位の14勝を挙げるメジャー通算57勝右腕シースとの対戦。初回の打席はシースの制球が定まらず、ストレートの四球となった。1死後にシースの暴投で二塁へ進塁。2死後にT・ヘルナンデスが中前適時打を放ち、1点を先制した。大谷はこれで今季130得点目となり、球団歴代2位に並んだ。

 4回にラックスの同点適時打が飛び出し、なおも2死一、二塁で大谷に第3打席が回った。MVPコールで大盛り上がりとなったこの打席は右腕シースの初球スライダーを狙い打つと、打球は右翼フェンス直撃の適時二塁打。打球速度は116.8マイル(約187.9キロ)の痛烈な打球で飛距離は363フィート(約110.6メートル)だったが、惜しくも本塁打とはならなかった。大リーグ公式サイトによると、他の14球場では本塁打の当たりで、パドレスの本拠ペトコ・パークでも柵越えの当たりだった。

 過去5試合は21打数15安打の打率.714、5本塁打、13打点、6盗塁。現在、53本塁打、56盗塁で、この試合を含めて残り5試合で「55―55」達成も視野に入れる大谷がチームに勢いをもたらした。

 パドレスは球宴後、メジャー最高成績の41勝17敗の快進撃で、直近も10戦9勝と絶好調。首位攻防3連戦で2勝すればメジャー7年目で自身初となる地区優勝が決まるが、今季は直接対決で3勝8敗と既に負け越しが決定している。現在首位のドジャースが今カード3連敗なら同率でパドレスが首位に浮上する首位攻防戦だったが、ドジャースが大きな1勝を手に入れた。

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