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ド軍指揮官 PSばりの気迫見せる大谷翔平に感心「これまで見たことのない感情が見られた。期待通り」

2024年09月26日 15:33

野球

ド軍指揮官 PSばりの気迫見せる大谷翔平に感心「これまで見たことのない感情が見られた。期待通り」
<ドジャース・パドレス>6回、ドジャース・大谷は勝ち越し適時打を放ち、雄叫びを上げる(撮影・沢田 明徳) Photo By スポニチ
 【ナ・リーグ   ドジャース4ー3パドレス ( 2024年9月25日    ロサンゼルス )】 ドジャースの大谷翔平投手(30)が25日(日本時間26日)、本拠でのパドレス戦に「1番・DH」で先発出場。首位攻防3連戦2戦目の第3、4打席で2打席連続適時打を放つと、6回には二盗を決め、イチロー(マリナーズ)が2001年に記録した日本選手最多56盗塁に並んだ。大谷の活躍でチームが2位パドレスに勝利を収めてマジック2が再点灯し、26日(同27日)の第3戦で勝利すればドジャースの3年連続、大谷にとってはメジャー初の優勝が決まる。
 試合後、大谷は「いい場面で打てて少し感情的なものが出た。ファンの人の盛り上がりも、チームの士気も高い。そこはより集中できる材料かなと思います」と振り返った。

 デーブ・ロバーツ監督は、大谷がポストシーズンのような気迫を見せ、大一番で活躍を見せていることに「そうだ。彼はプレーのレベルを上げた。6回のモレホンから決勝タイムリーを打った打席は、2球の変化球で2ストライクと追い込まれたが、強烈な打球を打ち返し、1点をもぎとった。先週も見られたが、今日もこれまで見たことのない感情が見られた。彼はポストシーズンに向けて、このシリーズがいかに重要かを理解している。最高の選手は感情を持ってプレーする。誰もがそれに従う。彼はまさに私が期待していた通りに対処している。これはプレーオフの環境。彼はただ辛抱強く、自分が打てる投球を待ち、チャンスを逃さない。彼は本当に感情をうまくコントロールしている。そのエネルギーは正しいエネルギーとなっている。私は彼が一貫して多くの仕事をしているのを見てきた。彼の頭の中は安定していると思う。私は彼を信頼しているし、我々のチーム全員を信頼している」と目を細めた。

 これで明日勝利すれば3年連続地区優勝が決定。「我々は韓国での開幕戦以来、懸命に頑張ってきた。我々は地区優勝するチャンスがあり、それは明日私たちの目の前にある。私たちは準備ができている。明日はマスグローブが相手の先発でこれまで我々に対して良い投球をしてきた。我々の先発はウォーカー(ビューラー)。いつも通りの登板間隔で、彼はこの状況に興奮している。私たちの選手たちは今、そしてこれから先、毎試合、精神的に疲れ果てていると思う。野球の3時間の試合には、かなりの集中力と決意と熱意が必要。そして、次の夜も同じことをしなければならない。もし彼らが疲れ果てていなければ、私たちは各試合に十分な力を注いでいないことになる。私たちがチャンピオンシップを勝ち取るためには、今後、その考え方を持たなければならない」と力強く話した。

 これが大谷の求めていた「ヒリヒリ」する戦いだった。3―3の6回2死一、二塁の第4打席。パドレスは大谷対策として左腕モレホンを投入してきたが、過去3打数2安打と相性の良さを見せつけた。カウント2―2から浮いたシンカーを捉えて中前へ2打席連続適時打。一塁に向かう大谷は雄たけびを上げた。この一打で一、三塁とすると、今季56盗塁目を決めて2001年にイチローがマークした日本選手最多56盗塁に並んだ。

 過去5試合は21打数15安打の打率.714、5本塁打、13打点、6盗塁。現在、53本塁打、55盗塁で、この試合を含めて残り5試合で「55―55」達成も視野に入れる大谷がチームに勢いをもたらした。

 パドレスは球宴後、メジャー最高成績の41勝17敗の快進撃で、直近も10戦9勝と絶好調。首位攻防3連戦で2勝すればメジャー7年目で自身初となる地区優勝が決まるが、今季は直接対決で3勝8敗と既に負け越しが決定している。現在首位のドジャースが今カード3連敗なら同率でパドレスが首位に浮上する首位攻防戦だったが、ドジャースが大きな1勝を手に入れた。

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