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巨人・井上温大 通算10勝目逃すも5回9K零封、自らチーム初安打も 昨季0勝→今季8勝と大飛躍

2024年09月27日 19:50

野球

巨人・井上温大 通算10勝目逃すも5回9K零封、自らチーム初安打も 昨季0勝→今季8勝と大飛躍
<巨・中>巨人先発の井上(撮影・松永 柊斗) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   巨人―中日 ( 2024年9月27日    東京D )】 巨人の5年目左腕・井上温大投手(23)が27日の中日戦(東京D)で今季15度目の先発登板。5回で94球を投げて自己最多タイの9三振を奪い3安打無失点と好投するも打線の援護に恵まれず、今季9勝目を手にすることはできなかった。0―0での降板のため勝敗は付かない。
 4試合連続となる大城卓との先発バッテリーでマウンドへ。

 初回、1番・岡林を一ゴロに打ち取るも岡本和がファンブル(記録は失策)して塁に出し、犠打などで2死三塁となってから連続四球を与えて満塁といきなり満塁の大ピンチ。

 だが、巨人戦に強い宇佐見をワンバウンドするスライダーで空振り三振に斬って得点を許さず、ベンチの阿部慎之助監督(45)も拍手して若武者を称えた。

 2回は下位打線を3者連続で空振り三振に仕留め、初回から4者連続三振。ベンチに戻ると、阿部監督が井上のもとに来て熱い口調でアドバイスを送られる場面もあった。

 3回は先頭の岡林に右前打されて初安打を許したが、続く村松の送りバントを捕手の大城卓が素早く処理して果敢に二塁へ投げ、併殺に仕留めるなど無失点。

 その裏、自らチーム初安打となる右前打も放って阿部監督を驚かせた井上は4回の1死一、二塁も失点せず、打線の援護を待った。

 だが、味方打線は4回まで井上が放った1安打のみ。井上が5回を3者連続三振で打ち取ると、その裏の巨人攻撃が始まる前に阿部監督が再び井上のもとに足を運んで声をかけた。

 0―0のまま迎えた5回、1死から22歳の中山が一、二塁間に放った打球が敵失を誘うと、19歳の浅野が中前打で続き、23歳の門脇は初球で完璧なセーフティーバントを決めて1死満塁。

 ここで井上に打席が回ると、阿部監督は9打席連続ノーヒット中のモンテスを代打に送ったが捕邪飛に倒れ、頼みの丸は投ゴロでこの回も梅津から得点できず。井上に勝利投手の権利を与えることはできなかった。

 井上の投球内容は5回で打者20人に対して94球を投げ、3安打無失点。9三振を奪って四死球なし、直球の最速は149キロだった。

 中日戦は試合前まで今季3戦3勝、対戦防御率0.89。2022年9月23日(バンテリンD)から4連勝中だった。

 今季9勝目を手にすることはできなかったが、昨季は0勝1敗で、昨季までプロ4年間で1勝。今季8勝はチームでは14勝(3敗)の菅野、12勝(8敗)の戸郷、9勝(6敗)の山崎伊に次ぐ数字で、大飛躍の2024年となった。
 

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