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法政大学【対東大2回戦】菅野圧巻の完封劇!!6連勝も…明大が敗れ終戦

2017年05月23日 05:30

野球

法政大学【対東大2回戦】菅野圧巻の完封劇!!6連勝も…明大が敗れ終戦
先制打を放つ森(C)スポーツ法政新聞会 Photo By 提供写真
 【対東大2回戦   法大4―0東大 ( 2017年5月21日    神宮 )】
 勝てば優勝に望みが残る今日の試合。先発は昨季の東大1回戦で初の完封勝利をあげた菅野。安定した投球で東大打線を4安打に抑え、2度目の完封勝利を果たした。打線も主将森が4打点をあげる活躍。宿敵宮台からもだめ押しの2点をもぎ取った。優勝の可能性は明大が立大に敗れ、惜しくもなくなってしまったものの、今季最後の試合を勝利で締めくくった。

 優勝への望みをつなぐために。今季を笑顔で終えるために。法大野球部はただ勝利だけを目指し、東大2回戦に臨んだ。

 法大の先発を務めたのは、現在リーグトップの防御率を誇る菅野秀哉(キャ3)。1回、3番山田大成に立ち上がりを捉えられ、いきなり二塁打を打たれてしまう。続く4番楠田創の打球を三塁福田光輝(人2)が捕球エラー。あわや先制を許してしまうかと思われた場面であったが、三塁を飛び出していた山田がタッチアウトに。間一髪、ピンチを凌ぎ初回を終えた。

一方の打線は、なかなか流れを引き寄せることができない。2回、先頭の福田が死球で出塁。6番川口凌(人3)が犠打を決めると、1死二塁で7番鎌倉航(法3)が右前安打を放つ。しかし、二塁走者の福田が本塁憤死。チャンスの芽を摘まれ、先制点獲得とはならなかった。4回には、昨日に引き続き先発出場の原田寛樹(法3)が右中間への鋭い二塁打を放つ。しかし、これも得点には結びつかず。もどかしい展開が続いた。

 そして迎えた5回。ついに試合が動き出す。舩曳海(キャ2)が死球で出塁すると9番菅野の犠打で1死二塁とする。続く1番相馬優人(営2)は初球を中前に運び、 持ち前の勝負強さを発揮。そして、打席には主将森龍馬(キャ4)が。2ボール2ストライクからの6球目、振り抜いた打球は中前安打に。走者2人が生還し、2−0。主将の一振りにスタンドが沸いた。そして、9回にも再び好機がやって来る。9番菅野が中前二塁打の見事なバッティングを披露。1番相馬が四球で出塁し、得点のチャンスでまたも打席には森。「絶対に打ってやる」。強い思いを乗せた打球は左中間へ。この間2点を追加し、点差を4に広げる。主将の意地が勝利を決定的なものにした。そして、菅野は最終回を3人で抑えゲームセット。被安打4、奪三振8の完封勝利を飾った。

 第2試合の結果により、優勝の可能性は消滅。出遅れを取り返すことはできなかった。開幕からの4連敗。今季はこのまま終わってしまうのか。絶望感すら漂った。しかし、そこから怒とうの6連勝を見せた法大。「もう負けられない」。そこには確かに部員たちの意識の変化があった。勝ちへの執念、気迫。無念の4連敗は、法大に足りなかった何かを気づかせてくれた。そして今、彼らは確実に「王者復活への道」を歩み始めている。ファンの気持ちは皆同じ。強い法政、王者法政が見たい。悔しさを乗り越えて強くなった戦士たちは目の色を変え、再スタートを切る。(スポーツ法政新聞会 下河辺果歩)

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