【大学スポーツ】スポーツ法政新聞会
法政大学【対東大2回戦】クローズアップ・菅野秀哉 次世代エースが目指すのは“大記録”
2017年05月23日 05:30
野球
先発復帰をしたのは明大2回戦。チームが負け続けていた中で、7回を4安打無失点という投球で勝利をつかみ、今季チーム初の勝ち点奪取に貢献した。その後も、打たれることがありながらも、順調に勝利を積み重ねる。試合後は毎回「勝てたのが一番よかった」と答える菅野。チームのために投げ続け、気付けば法大にも優勝の可能性が残る段階にまで導いた。
そして、今日の東大2回戦。勝つことが条件だったが、後の明立2回戦の結果によっては優勝の可能性の残る大事な試合だった。何がなんでも負ける訳にはいかなかった。そこで、先発に登場したのが昨秋の東大1回戦で自身初の完封勝利を果たした菅野。「防御率も1位だったので、完封を狙っていた」と初回から140キロ後半のストレートとチェンジアップを織り交ぜ、東大打線に1イニング2安打以上を許さない投球を披露。そのまま迎えた9回は、最後の打者だった5番田口耕蔵を遊ゴロに仕留め、東大戦2季連続の完封勝利を決めた。
しかし、2回の完封勝利を果たしても菅野は満足していない。目指すのは相手打線をノーヒットに抑えること。そして、その先にある真の目標である“完全試合”をすること。高い目標ではあるが、ストレートの精度をあげて、今季防御率1.39で3試合勝利をあげた菅野の成長を考えると、必ずしも無理な目標ではないかもしれない。平成28年秋に当時慶大のエースだった加藤拓也(現広島東洋)が成し遂げた以来のノーヒットノーランへ。今、タイトルに一番近い男が、秋へ向けて始動する。(スポーツ法政新聞会 中西陽香)