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法政大学【対明大フレッシュリーグ】クローズアップ 村田雄大

2017年06月01日 07:30

野球

法政大学【対明大フレッシュリーグ】クローズアップ 村田雄大
2安打の活躍を見せた村田(C)スポーツ法政新聞会 Photo By 提供写真
 【対明大フレッシュリーグ   法大1-2明大 ( 2017年5月30日    神宮 )】
 ◎村田雄大 【大学初先発で貫禄の2安打 主軸として勝利の一打を】

 高校時代は横浜高校の主砲だった村田雄大(人1)。横浜高校が本塁打で県大会記録を作った2016年にも最多タイの3本塁打を放つなどして、期待されて入学した。本人も「横浜高校の代表として結果を残していけたら」と言っていた。しかし、その矢先、キャンプ中に肩を故障してしまう。そこからは、肩の様子を見ながらの練習やインナートレーニングなどを行い、試合は代打のみの出場というもどかしい日々が続いた。

 今日は、そんな村田にとっての真の復帰戦。復帰早々5番と、前回戦までで打率が6割を超えていた羽根と共に、頼もしくクリーンナップに名を連ねた。

 「自分なりに頑張ってきてスタメンをとれたことは素直に嬉しい」。その喜びを爆発させるかのような力強いスイングは、まず4回にチーム初となる安打を生み出す。バットは打った際に根元から折れ、球は二塁に飛ぶという、普通ならアウトになるような状況。コンパクトながらしっかりと強く振り切れる村田ならではのヒットだった。

 その後も、相手の失策と明大先発長江を確実に捉えたチーム唯一のマルチ安打で、4打席うち3度出塁。惜しくも点には繋がらなかったが、チャンスを多く作り、復帰したこの試合で堂々とクリーンナップとしての役目を果たした。

 しかし、今日は村田こそ活躍したがチームは負けた。村田にとっては勝負に勝って試合に負けたようなもの。「まず、負けたことが悔しい。明日はチームを勝たせる打撃をしたい」と、自身の活躍以上に勝利に貪欲な姿勢を試合後に見せた。春のフレッシュリーグ最後となる明日は、現時点で同率最下位の東大との試合。リーグ戦で4連敗からの6連勝と意地を見せてくれた上級生たちも大勢応援に駆けつけてくれている。その前で絶対に負けて終わるわけにはいかない。帰ってきた大型ルーキーのバットで勝ちを手繰り寄せることはできるか。明日は勝負にも試合にも勝った村田の姿が見られることを期待したい。

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