【大学スポーツ】明大スポーツ新聞部
明治大学【対東大フレッシュリーグ】東大にまさかの逆転負け 初白星は次戦に持ち越し
2017年05月30日 05:30
野球
一球ごとに風当たりが強くなっていった。1点リードして迎えた8回表。この回から登板した高野が先頭から安打を許すと、東大打線に捕まり同点とされる。なお1死満塁。神宮球場の空気が一気に敵軍へ傾いていく。この苦しい状況で「覚悟を決めて」長江理貴投手(文2=帯広緑陽)がマウンドへ。初球から147キロの直球で押し圧倒するも、先頭打者に押し出しの四球。その後もゴロの間に追加点を許した。「向こうに流れを渡したのはこっち」(北本)。ベンチ入り25人中24人が出場と全員野球で挑むも流れは止められず。赤門軍団の壁を越えられなかった。
序盤は流れをつくれていた。先発の前山優樹投手(商2=県立大島)は神宮で初登板。「緊張もあった」(前山)が要所を締める投球で3回1安打。大舞台でも堂々の投球を見せた。得点も3回の犠飛、今試合3安打と絶好調だった今村健太郎外野手(政経2=鹿児島中央)の適時打で2点を入れた。しかし7回は三者凡退、勝ち越しを許したあとの8回も先頭が四球で出塁した好機を生かせなかった。「2点目を取っただけでは少し足りない」(北本)。東大は明大の7安打を上回る10安打。後半の淡白な攻撃が勝負を分けた。
今試合は普段チームを陰で支える選手が多く出場。「もう少し心の準備をすべきだった」(北本)と堅さが見られる部分もあった。だが神宮での悔しい一敗も大きな経験。今季のフレッシュリーグはあと3試合。「一人一人が次の3連戦に向けしっかり準備する」(今村)と若き紫紺戦士たちは残り試合、強き心を持って戦い抜く。[明大スポーツ編集部・浜崎結衣]