【大学スポーツ】明大スポーツ新聞部
明治大学【対立大フレッシュリーグ】3―5で敗戦 1勝2敗1分で最終戦に臨む
2017年06月02日 05:30
野球
打てる捕手が頭角を現した。0―4で迎えた8回。1死から安打と四球で二者連続で出塁を決めると、5番・橋本が打席を迎えた。4球目。140キロの外角ストレートを捉えると、打球は右翼手の頭上を一越え。迷わず三塁まで駆け抜けた。一塁走者の喜多真吾内野手(法2=広陵)が本塁を踏んだのを視界の端に入れると、大きくガッツポーズ。打撃を買われ、中軸に据えられているだけに「初安打が出て良かった」(橋本)と安堵(あんど)の色を見せた。
打線は7回まで散発2安打。立大側の守備の乱れもあり3度三塁を踏む機会を得ながらも、相手投手・比屋根(立大)の力投もあり得点に結びつけられず。「打者陣がもう少し粘っていれば」(和田慎吾外野手・商2=常総学院)と、連日の課題として挙げられている得点力不足を再確認することとなった。
付属の新星が好投を見せた。8回1死一、二塁の場面で5番手として登板したのは、先日の東大戦に続く救援となった大竹義輝投手(営1=明大中野)。東大戦でも8回1死一、三塁で登板。2連打を食らい、無念にも1アウトも奪えず出番を終えた。リベンジを懸けた2度目の神宮の舞台。「開き直ってしっかり腕を振るだけ」と強気でマウンドを迎えると、1回3分の1を無失点で切り抜けた。「持ち味の強い真っ直ぐを投げられていた」と球を受けた橋本も太鼓判。明大の付属校出身の大竹。「周りのレベルが高い環境を自ら望んで入部したので、どんどん吸収していつか追い付きたい」(大竹)と目標を口にした。
最終戦は白星で飾ってみせる。5戦中4試合を終え、勝ち星はわずか1つ。残すは次の日の早大戦のみとなった。「早大戦は初回から打撃陣が引っ張って、投手陣を楽にしてあげたい」(和田)。連日粘投を続けている投手陣のためにも次こそ打線が火を噴き、チームを勝利へと導く。[明大スポーツ新聞部 谷山美海]