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早稲田大学【対立大1回戦】1点を守り切れずまさかの逆転負け

2017年09月24日 06:30

野球

早稲田大学【対立大1回戦】1点を守り切れずまさかの逆転負け
詰まらせた打球は小島と織原の間に落ち、小島は思わずへたり込んでしまった(C)早稲田スポーツ新聞会 Photo By 提供写真
 【対立大1回戦   早大3-4立大 ( 2017年9月23日    神宮 )】
 明大戦で勝ち点を落とし、この先優勝争いに絡むためには後がなくなった早大。絶対に負けられないヤマ場で、昨季王者である立大との対戦に臨んだ。初回に先制点を挙げると、先発を任された小島和哉(スポ3=埼玉・浦和学院)が立大打線を1点に抑える好投。同点で迎えた7回表に敵失により勝ち越しに成功するものの、8回に失策から逆転され、3−4で痛い黒星を喫した。

 初回、一塁に走者を置くと、今季好調の福岡高輝(スポ2=埼玉・川越東)が内に入ったカーブを引きつけて左越えまで運ぶ適時二塁打で1点を先制する。しかし2回裏に1死一、三塁から犠飛で同点とされると、ここから互いに一歩も譲らない投手戦へ。小島はスライダーを駆使した投球で8つの三振を奪い、自身も「良いペースで投げられていた」と振り返る好投を見せる。一方の早大打線は、ストライクゾーンいっぱいに投げ込むキレのある直球とスライダー、チェンジアップといった変化球を操る立大の左腕・田中誠也(2年)に、6回までに10個の三振を献上。5回表には安打と四死球で2死満塁に持ち込むが、開幕後いまだ無安打の加藤雅樹(社2=東京・早実)が見逃し三振に倒れ、勝ち越しとはならなかった。

 試合が動いたのは7回、檜村篤史(スポ2=千葉・木更津総合)が初球を中前に打ち返し出塁すると、投手からのけん制球を一塁手が弾く隙に二塁へ。長谷川寛(社2=宮城・仙台育英)の一ゴロの間に三塁へ進むと、今度は捕手からのけん制が三塁手の頭上を越え、その隙に生還。ロースコアでの決着が予想されただけに、この2つの敵失で運良く得た1点に早大側は沸き立った。しかし8回裏、今度は自分たちがミスでピンチを招いてしまう。まずは先頭打者の平凡な遊撃への当たりを檜村が一塁へ悪送球で無死二塁。そこから四球と犠打で1死二、三塁となった場面で打席には5番・飯迫恵士(3年)。小島は内角への134キロ直球で完全に詰まらせたが、力ない小フライは不運にも小島と三塁手・織原葵(社4=東京・早実)の間に落ち、まさかの同点に。すると6番・大東孝輔(4年)には真ん中高め138キロの直球を中越えに運ばれ勝ち越しの2点三塁打。逆転を許した。なんとか同点に追いつきたい9回の攻撃、代打・山田淳平(教2=東京・早実)のリーグ戦初安打となる内野安打を皮切りに無死満塁とするが、2番・宇都口滉(人4=兵庫・滝川)が二ゴロ併殺に倒れ好機を生かせず。この間に三塁走者が生還し、1点差としたものの、接戦を制することはできなかった。

 虎の子の1点を守り切れず、またしても接戦に敗れた早大。相手がミスで勝ち越し点を献上してくれたにもかかわらず、失策から逆転負けを喫した。この日の小島を初め投手陣は最少失点に抑えられているが、野手が攻守両面で投手の頑張りに応えられていない印象は拭えない。今季一番の正念場、ここでの連敗は優勝争いからの脱落を意味する。まずはあす、確実に勝利をつかみ、優勝への気概を示す。(早稲田スポーツ新聞会 記事:村田華乃、写真:三浦遥、松澤勇人)

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