成瀬國晴選 タイガース川柳大賞
タイガース川柳 2018年7月第1週・週間賞
2018年07月03日 12:14
野球
<佳作>
打ち直し 命拾いで お立ち台 (愛媛県松山市 岡 豪)
全員で 2年目右腕 盛り立てる (香川県宇多津町 中山 喜博)
助っ人が もしやと繋(つな)ぐ もう一歩(大阪府大阪市 後藤 憲之)
審判も 神でなくなる リクエスト (静岡県清水町 柳谷 益弘)
【講評】選考委員長・成瀬國晴(イラストレーター)
祭り月に入った。
が、阪神タイガースの夏祭りは一週間早く始まっている。
先週は6戦して5勝1敗53得点。
もちろん、神輿(みこし)の担ぎ手は陽川、糸原、北條、俊介、熊谷、原口、才木の若手選手だ。
煽(あお)るのは福留、能見らベテラン選手で。6月28日のDeNA戦で通算100勝を挙げた能見投手の4番筒香選手への三振直球は小気味のいいもので、梅津昭さんのズバリも効いて週間賞。
この祭りの火付け役は、26日のDeNA戦の中川大一塁手。その邪飛落球からすべてが始まり、陽川選手が阪神タイガースの100代目4番に座ったのだから恐ろしい。
岡豪さん、お見事。中山喜博さんも祭りを詠んだが、こちらは30日のヤクルト戦で、わずか7球で危険球降板した岩貞投手に代わって緊急登板した才木投手を先発野手全員安打で助けたもの。
新外国人ナバーロも祭りに参加した29日、9回1死三塁、初代打で初適時打して1点差まで追い上げた。後藤憲之さんは、もう一歩と悔しがる。
新ルールのリクエストは応援席の予想も加わって盛り上がる。アバウトという人間的なところが野球の良さだが、ストライク・ボールが神の領域として残されたものかな、柳谷益弘さん。
▽応募方法 〒530―8278 スポーツニッポン新聞社報道部「タイガース川柳」係。メールの場合はyakyuu−o@sponichi.co.jp、ファクスの場合は(電)06(6346)8574まで。郵便番号、住所、氏名、年齢を記入のこと。次回は7月22日必着。紙面掲載は24日。