【井岡一翔手記】“一勝拳命”の言葉を胸に“唯一無二”の存在に

2017年04月24日 08:45

格闘技

【井岡一翔手記】“一勝拳命”の言葉を胸に“唯一無二”の存在に
<ボクシングW世界戦>カンムリワシ・具志堅用高氏の持つ「世界戦14勝」の国内最多記録に並び喜ぶ井岡一翔 Photo By スポニチ
 【WBA世界フライ級タイトルマッチ12回戦   ○王者・井岡一翔 判定 同級2位・ノクノイ・シットプラサート● ( 2017年4月23日    エディオンアリーナ大阪 )】 昨年の大みそかは京都でV4戦。そして今回は9カ月ぶりに地元・大阪。どちらも大きな声援をいただき「世界戦14勝」という、具志堅さんの記録に並ぶことができました。防衛も5度目。キリのいい数字は嫌いではありません。結果を出せてよかったです。
 具志堅さんには何度かお会いしています。いつも優しい方。かなり前、東京に滞在中の練習場所として白井・具志堅ジムを使わせてもらったことがあります。そのとき、具志堅さんは不在でしたが、壁に貼ってあった“四文字熟語”が印象的でした。

 「一勝拳命」。読み方は「一生懸命」と同じだと思います。僕なりに「拳に命を懸ける気持ちがあって、初めて1つ勝つ」と解釈したのを覚えています。世界戦ともなるとファンやサポートしてくれた人々の思いが自分の拳に集約されます。今回、15度目の世界戦を戦うにあたって、この言葉の重さを改めて感じました。

 これから井岡一翔が目指すボクサーを表現する言葉があるとしたら「唯一無二」でしょうか。“井岡一翔のような選手は、もう現れないだろう”と思われること。記憶にも記録にも残るボクサーでありたい。ですから、世界戦14勝は光栄なことですが、超えていかなければならない記録だとも思っています。これからも応援してください。 (WBA世界フライ級王者)

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