大森、悔しすぎる11回TKO負け 右顎骨折か「しゃべれません」
2017年04月24日 05:30
格闘技
序盤はペースを握っていたが、7回2分30秒すぎにタパレスの左アッパーを2発食らって急失速。10回にも左アッパーをきっかけに初ダウンを奪われ、11回にラッシュを受けて散った。ウォズジムの大森昌治会長は「右奥歯が折れた。右顎も骨折の疑いがある」と説明し、大阪市内の病院へ向かわせた。惜しむべきは5回だ。ボディーでふらつかせながら詰め切れなかった。2年前に初黒星を喫した相手にまたTKOで敗れた。
前日計量でリミットの53・5キロを900グラムも超過した前王者と200グラム下回った大森とはその時点で1・1キロもの差があった。1日たったこの日の非公式の体重は、タパレスが61キロで、京都育ちのサウスポーは57キロほどだったという。2階級差近い差ができ、大森会長は「チャンピオンの自覚のない人間に負けた。フェアに戦ってほしかったと彼に伝えたい」と中学2年から教える愛弟子の思いを代弁した。王座は空位となったが、同会長によると、WBOから王座決定戦の優先権を与えられることが有力だという。大森に再起の道はまだ残されている。