井岡、世界戦14勝!大差判定でV5 次戦統一戦で“具志堅超え”狙う

2017年04月24日 05:30

格闘技

井岡、世界戦14勝!大差判定でV5 次戦統一戦で“具志堅超え”狙う
井岡一翔は判定でシットプラサートに勝ちタイトル防衛しリング外で肩車されファンの声援に笑顔で応える Photo By スポニチ
 【WBA世界フライ級タイトルマッチ12回戦   ○王者・井岡一翔 判定 同級2位・ノクノイ・シットプラサート● ( 2017年4月23日    エディオンアリーナ大阪 )】 ボクシングのダブル世界戦が23日、エディオンアリーナ大阪であり、WBA世界フライ級タイトルマッチは王者の井岡一翔(井岡)が3―0の判定で同級2位のノクノイ・シットプラサート(タイ)を下し5度目の防衛に成功した。世界戦14勝は、具志堅用高に並んで国内ジム所属で史上1位。次戦で単独トップを狙う。
 井岡が日本ボクシング史に、その名を刻んだ。大差の判定勝ちで世界戦14勝目をマーク。1980年10月、具志堅用高が13度目の王座防衛で樹立した大記録に、国内ジム所属選手としては37年ぶりに到達した。

 「この記録は僕だけの記録ではなく、支えてくれた方、そしてファンやフィアンセの彼女があっての記録です」。勝利インタビューでは婚約中のタレント・谷村奈南にも感謝を伝えた。

 4戦連続のKO防衛こそならなかったが、プランを変更した中盤以降は圧倒した。ボディーを意識させて顔を狙う作戦にして、右のアッパーを効果的に使った。「最後仕留めきれなかったのは駄目でした。この内容で具志堅さんに並んだのは凄く恐縮な気持ち」。終盤に猛攻を仕掛けるのは得意パターン。だからこそKOできなかった内容に不満が残った。

 世界戦で初めてのダウンを喫した前戦から防衛面も修正し、15年4月に悲願の3階級制覇を成し遂げてから2年で5度の防衛に成功した。それは技術面、コンディショニングなどで進化し続けてきたからこそだ。フライ級の顔と呼べる存在になっても、ボクシングノートをつけて慢心を防いでいる。アマ時代、東農大に入学したころからほぼ毎日、気づいたことを書き込んできた。書くことで今後の練習の意図を明確にし、気持ちを奮い立たせている。この世界戦に向けても“覚悟”を意味する言葉を記したという。

 次の照準はWBO同級王者、鄒市明(ゾウシミン、中国)との統一戦。「誰もが認める内容で超えないといけない」。実現すればKOで単独トップとなる世界戦15勝目を狙う。さらに井岡一法会長は「一翔が望めば、スーパーフライ級まではいけるでしょう」と先を見据える。井岡のモットーは「唯一無二の存在になる」。日本人では誰も達成していない4階級制覇も夢で終わらせない。

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